日本特殊陶業(NGK)は3月14日に東京ビッグサイトで開幕した第16回国際オートアフターマーケットEXPO2018(IAAE 2018)で、主力製品であるスパークプラグの予備整備・予備交換の重要性を呼び掛けている。日本特殊陶業の自動車営業本部で広告宣伝担当主任務める岩井大明氏は「スパークプラグの交換距離が伸びて、交換に対する意識が低くなっているのが現状だが、製品寿命10万kmの長寿命プラグであっても、経済寿命のラインを超えると交換のタイミング」と指摘する。というのも「経済寿命のラインを超えると、奥飛火化が生じてトルクや加速が落ちたり、燃費が悪化する原因になる」からだ。「経済寿命を超えてもガソリン自体には着火するのでエンジンは動くが、実際には不具合が生じていることを広く知ってもらいたい。経済寿命が交換距離の目安で、このタイミングでの交換がユーザーにとってもメリットがあることを伝えたい」と岩井氏は、IAAE 2018出展の狙いを語る。しかも「軽自動車に関しては回転数が高い分、スパークしている回数も多くなるので、交換時期が早まる」とも。日本特殊陶業ブースではスパークプラグの仕様ごとに経済寿命を紹介。一般プラグで2万kmを交換推奨距離とし、軽はその半分の1万kmが交換の目安としている。日本特殊陶業ブースではこのほか、トルクレンチを使ったスパークプラグの締め付け体験や、スパークプラグの交換作業をVR体験できるコーナーも用意されている。このうちスパークプラグの締め付けに関して岩井氏は「最近、プラグの取り付け時のトラブルが結構多く発生している」と明かす。これは「エンジンの圧縮比を上げるためにプラグホールがどんどん狭くなり、プラグのねじ径が細くなっている」ためで、「従来は14mmが主流だったが、12mm、10mmになってくると半分以下の締め付けトルクで十分。手締めで従来通りにやってしまうと、明らかに締め付け過ぎになる」からだ。そこで「そこでトルクレンチを使って、適正な締め付けトルクを体感できるようにしている」という。またVRコーナーでは、エンジンフードを開けて工具を取り出し、プラグを取り外してからて、新しいプラグを取り付けるという一連の作業が体験できるようになっている。
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