本州の最西端にあり、日本海と瀬戸内海に囲まれた自然豊かな山口県。
明治維新の町として知られ、松下村塾や萩城下町など5つの世界遺産があり、江戸時代にタイムスリップしたかのような風景を楽しめる萩市に、山陰ボデー(山口県萩市大字椿東3179-1・西村隆男社長)がある。
同社は、東萩駅から車で約2分、市内の主要道路として交通量が多い北浦街道(国道191号)から1本路地を入ったところに社屋を構えている。店舗前に広く大きな駐車場があるのでとても入庫しやすい。
西村英夫会長が築き上げた老舗の専門店!
車体整備工場で修行を積んだ西村英夫会長が、1972年に山陰ボデーを創業。英夫会長は、ものづくりにこだわる性格と負けん気の強さで鈑金塗装の技術も身につけ、早くから塗装ブースを導入するなど積極的な設備投資を行い、実直に事業を展開。高品質な修理を行ってくれる専門店として地元のお客さまに認められ、2017年に創業45年を迎える。
現在は、鈑金塗装を中心に、車検整備や新車中古車の販売、レンタカー事業、個人向けリース、各種損害保険の代理店業務、ロードサービスに加え、ボディーコーティングやパーツの取付も行っている。
老舗の専門店として地元のお客さまから愛されている同社だが、今から35年前、とんでもない事件に遭遇している。 少年グループがシンナー泥棒に入り、暗闇でライターに火をつけたことで火災が発生! お客さまから預かっていた車両を含め工場が全焼してしまったのだ。
普通であれば、この時点で廃業するケースが多いと思うが、英夫会長は「大切なお客さまがいるから途中で投げ出せない」と、一から会社を建て直すことを決意。スタッフを一旦全員解雇し、奥様と二人で地道に事業を続けた。
後日談として、逮捕された主犯格の少年が大人になり、今から11年ほど前に本人自ら工場を訪れ、英夫会長に土下座して謝罪したという。その時は双方が涙を流し、「大人になり家族を持って、はじめて分かることがある」と諭して、英夫会長はすべてを許したそうだ。
山口県を代表する、最高水準の技術と設備
山陰ボデーでは、お客さまから預かった車を最高水準の技術と設備で修理してくれる。その実力は、鈑金・塗装・見積りの日本一を競う「BPグランプリ2014」で、鈑金塗装部門と見積り部門で第2位の成績を納めるほどの腕前だ。
また、2016年に東京ビッグサイトで開催された「国際オートアフターマーケットEXPO(IAAE)」内で行われた「第3回車体整備評価会」でも結果を残している。この評価会は、ハイブリッド車など次世代自動車の修理作業計画策定の技量を競うコンテストで、全国各地の整備事業者が参加するなか、山陰ボデーは優秀賞を獲得。
このような結果からも分かる通り、同社の技術レベルがトップクラスであることは疑いようがない。 設備においても、ミリ単位で車体のゆがみを修正できる「ジグ式フレーム修正機」や、事故車の状態を精密に計測できる「三次元計測器 Touch」を備えている。また、環境に配慮した水性塗料専用の塗装ブースを山口県内で始めて導入するなど最高水準の設備が整っているので、どんな車種でも安心して修理を依頼できる。
JAFの指定工場としてロードサービスに注力!
山陰ボデーは、2000年からJAFの指定工場となり、ロードサービスにも注力している。お客さまの安全確保と現場での迅速な対応が評判となり、車検や鈑金塗装の依頼にもつながっているという。
雪が降る時期などは出動依頼が殺到するため、寝る間を惜しみ全社一丸となってお客さまの車両を引き上げることも多々あるそうだ。ロードサービス専用車両を保有しているので、トラブルで困っているお客さまのもとへ、すぐに駆けつけてくれる。
1時間500円からのレンタカーも好評!
1時間500円からレンタルできる「らくちんレンタカー」も紹介したい。1時間単位で、軽自動車は500円、小型乗用車は600円、ワンボックスカーは800円でレンタルできる。
お盆や年末年始の休みに帰省するお客さまの利用が多く、自社のホームページでしか宣伝していないのに、定期的に問い合わせの連絡があるという。歴史情緒あふれる萩市内を観光する時にも便利なので、萩市に訪れた際はぜひ利用してほしい!
大切にしているのは「お客さまの立場で考えること」
今回の取材では、西村隆男社長(英夫会長の長男)と戸松美和副社長にお話を伺った。隆男社長は2000年、戸松副社長は1999年に入社。
当時の二人は、それまで自動車関係の仕事とはまったく無縁でなんの経験もなかったため、英夫会長の元で厳しい指導を受けたそうだ。英夫会長の思いを受け継ぎ、山陰ボデーのスタッフを率いてお客さまと接している二人に、最も大切にしていることを尋ねた。
「本当に、お客さまの立場になっていつも考えています。車検にしても鈑金にしても、お客さまが何を求めているのか、とにかくしっかりお伺いしています。値段を安く抑えたいのか、キッチリ仕上げたいのか。それに伴ってメリットとデメリットをご説明して、見積りも数パターンご用意します。お客さまに納得していただくまで、じっくり時間をかけて相談しています(隆男社長)」
「18年前に入社したときは、本当に何もできませんでした。実家が東京の寿司屋だったこともあり、大学卒業後はドイツのレストランで4年間修行して、その後は東京で兄と一緒に飲食業をやっていたのですが、家族のことがきっかけで山陰ボデーに勤めることになりました。大切にしていることは、飲食業で培った“おもてなしの心”です。お客さまに喜んでもらえるように、毎日全力でご対応しています(戸松副社長)」
そう語る二人の思いは本物だ。人口約5万人の萩市は過疎化と高齢化が進み、山陰ボデーのお客さまも高齢者が多い。そのため、耳が不自由なお客さまには筆談で対応できるように、窓口に「耳マーク表示板」と筆談専用のメモ用紙を設置している。
また、自社としては痛手になるが、高齢のお客さまが事故を起こしてトラブルになる前に免許の返納を勧めることもあるそうだ。お客さまのやむをえない事情を考慮し、片道2時間かけて車を引き取りに行くことも少なくない。このほか、車を購入してくれたお客さまには、1時間以上かけて丁寧に操作方法を伝え、説明の最後にはお客さまにバッグドアを開けてもらい、花束をプレゼントしているという。
こういったことがクチコミで広がり、地元の萩市だけでなく、山口市、宇部市、周南市、岩国市と県内各地からさまざまな相談があるという。
『多少値段が高くても、時間がかかっても、山陰ボデーさんにお願いしたいんです』というお客さまや『100万の予算で車を買っておいて。全部任せるから』というお客さまもいるというから本当に驚きだ!
それほどまでお客さまと厚い信頼関係を築けるのは、お客さま1人ひとりのために親身になって相談にのり、お客さまに満足してもらえる仕事を続けてきたからに他ならない。車のことで困ったら、迷わず山陰ボデーに相談してほしい。きっと最良の解決策を提案してくれるはずだ。
スバル・ディーラー「スバルショップ萩」をオープン!
2019年5月より、スバル車の販売店「スバルショップ萩(有)山陰ボデー」をオープン。大きなスバルの看板やショールームといった、キチンとした店舗構えで、とても安心感がある。
スバル車だけでなく、あらゆる自動車メーカーの車両購入についても、丁寧に相談に乗ってくれるので、萩市内近郊でクルマに関する悩みがある場合は、ぜひ山陰ボデーに相談してみてほしい。
<店舗情報>
スバルショップ萩(有)山陰ボデー subaru-shop-hagi.com
〒758-0025 山口県萩市土原608-52
0838-25-9355
営業時間:9:30~18:00 ※緊急を要する場合は24時間対応
定休日 :水曜日
山陰ボデー saninbody.com
〒758-0011 山口県萩市大字椿東3179-1
0838-22-5827
営業時間:平日9:00~18:00
定休日 :日曜日・祝日(土曜日は不定期)