ダンロップ、オールシーズンタイヤで独占禁止法(再販売価格の拘束)の疑い…今後は安く買える? | CAR CARE PLUS

ダンロップ、オールシーズンタイヤで独占禁止法(再販売価格の拘束)の疑い…今後は安く買える?

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ダンロップ、オールシーズンタイヤで独占禁止法(再販売価格の拘束)の疑い…今後は安く買える?
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公正取引委員会は、株式会社ダンロップタイヤに対して独占禁止法(再販売価格の拘束)に違反する疑いがあるとして進めていた「確約手続」の通知に関して、同社が作成・申請した「確約計画」を認定したことを2025年8月6日に発表しました。

この認定により、ダンロップタイヤは、特定タイヤの小売価格を維持しようとする行為を取りやめることになり、自動車ユーザーは今後、対象となるタイヤをより多様な価格や割引条件で購入できるようになることが期待されます。

違反の疑いがあったのは、特定の「オールシーズンタイヤ」販売方法

公正取引委員会によると、ダンロップタイヤは2024年10月頃から2025年4月頃までの間、自動車用オールシーズンタイヤ「SYNCHRO WEATHER(シンクロウェザー)」の小売価格を維持するために、希望小売価格を設定して、以下の行為を行っていた疑いがもたれていました。

● 小売業者に対し、希望小売価格での販売を要請する
● 小売業者に対し、商品の購入時にポイントを付与したり、配送費用や工賃を無料にしたりするなどの「実質的な割引」を行わないよう要請する
● 小売業者に対し、ECモール(オンライン販売サイト)への出品を行わないよう要請する

今後は小売業者がより自由に価格設定

ダンロップタイヤは、上記の行為を排除するために必要な措置を定めた「確約計画」を公正取引委員会に提出し、2025年8月6日に認定を受けました。計画には、違反の疑いがある行為を今後一切行わないことや、独占禁止法の遵守を徹底するための社内体制を整備することなどが盛り込まれています。

ダンロップタイヤは、独占禁止法(再販売価格の拘束)に違反する疑いがある行為を行っていましたが、公正取引委員会が確約手続きを適用したことで、法令違反とは認定せず、排除措置命令などが免除されることとなりました。

確約手続とは、独占禁止法上の行政処分の一つあり、違反被疑行為の問題解決に向けて事業者が作成・申請した取り組み内容に、公正取引委員会と事業者が合意し、迅速かつ効果的に問題解決を図るために行われるものです。

ダンロップタイヤが確約計画通りの取り組みを行うことで、小売業者はより自由に「シンクロウェザー」の価格を設定できるようになるでしょう。店舗やオンラインストアで、より柔軟な価格設定や独自の割引サービスが適用された「シンクロウェザー」を購入できる機会が増えることが期待されます。タイヤの購入を検討している自動車ユーザーにとっては、今後、各販売店の価格動向に注目する価値がありそうです。

《カーケアプラス編集部》

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