9月13~17日、ドイツ・フランクフルトにおいて、世界最大規模の自動車産業総合見本市「アウトメカニカ・フランクフルト」が開催されている。ドイツの大手サプライヤーボッシュは、「修理&メンテナンス」エリアに巨大なブースを出展し、自動車部品だけでなく、メンテナンス用の機械類なども展示していた。そのすぐ横で、ボッシュのロゴをあしらいながらも少し小さめなブースにクルマが1台と、巨大なスマートフォン画面が表示されていた。「ドライブログ・コネクト」と書かれたブースでは、ボッシュの100%子会社「モビリティ・メディア」が開発したドライブログアプリと、それに必要なOBDプラグを展示、販売していた。「OBDでクルマとスマートフォンを繋ぐことで、クルマの状態をスマートフォンの画面上で常時確認できるようになります」という営業担当者。どこをどれぐらいの速度で走ったかというログ機能や、燃費良く走っているかなどのリアルタイム表示はもちろん、クルマに何か不具合が生じた際にその原因説明や、近くの修理工場までを案内する機能なども搭載されているという。ビジネスモデルとしては、OBDプラグの販売と修理工場などへのデータ販売。取得したデータはクラウド上で管理されるとのことだ。OBDからスマートフォンの接続はBluetoothで行う。ドイツ国内で3カ月前に販売を開始し、端末の値段は69.90ユーロ。月額料金などはかからない。ボッシュの販売網を活用し、世界展開も計画しているということだ。