日立Astemoアフターマーケットジャパン株式会社(東京都江東区・福岡正晃代表取締役社長)の自動車整備用スキャンツール『HDM-9000』(※生産終了)が、11月30日に東京ビッグサイトで開催された一般社団法人 日本自動車整備振興会連合会が主催する「第24回 全日本自動車整備技能競技大会」の競技用ツールとして、前回大会に引き続き採用された。同社の自動車用故障診断機は「性能や使い勝手に遜色がない」という点が高く評価され、日本自動車整備商工組合連合会の推奨機となっている。
同社の最新製品となるスキャンツール『HDM-10000』は、OBD車検対応の検査用スキャンツールとして型式認定を取得。車両のデータリンクコネクタに装着し、検査用スキャンツールを構成するVCI(Vehicle Communication Interface)として使用することが可能で、次世代の車両通信規格ISO13400(イーサーネット/DoIP)にも対応。OBD検査だけでなく整備用スキャンツールとしても使用できる兼用タイプである点が強みだ。
このほか『HDM-10000』は、国土交通省が今年7月末に開始した「令和6年度スキャンツール補助事業」の対象機種でもある。同補助事業は予算額に達したため11月6日に申請受付が打ち切られていたが、今年度2回目となる整備事業者を対象とした「スキャンツール(外部故障診断機)導入補助」の実施について、現在招集している臨時国会で審議中の24年度補正予算が成立次第、早期に実施される予定とのこと。予算額は1回目(約6億8千万円)を上回る10億5千万円が見込まれている。