TMP岐阜支社、県内の優良な整備事業者に技術情報を支援「トヨタモビリティパーツ岐阜パートナーズクラブ」発足の思いと会員の声 | CAR CARE PLUS

TMP岐阜支社、県内の優良な整備事業者に技術情報を支援「トヨタモビリティパーツ岐阜パートナーズクラブ」発足の思いと会員の声

特集記事 コラム
トヨタモビリティパーツ株式会社岐阜支社 山口晋二支社長
  • トヨタモビリティパーツ株式会社岐阜支社 山口晋二支社長
  • トヨタモビリティパーツ株式会社岐阜支社 理事 中西直孝営業本部長
  • トヨタモビリティパーツ株式会社岐阜支社 外販部 纐纈義則部長
  • TMP岐阜PCの専任スタッフとして雇用された、外販部 外販企画室 技術支援グループ 係長級 伊神裕介氏と石田貴大氏
  • TMP岐阜PC専任スタッフの二人は、会員用の整備機器・工具類のメンテナンスも行っている
  • 株式会社田中モータース商会(大垣市緑園)
  • 株式会社田中モータース商会 田中雄二代表取締役
  • 15年ほど前に、株式会社田中モータース商会が改善提案を受けた内容を、現在も工場内に設置して実践している

高度な安全運転支援システムが搭載された先進安全自動車(ASV)や電気自動車(EV)など、クルマが進化すればするほど、整備や修理も難しくなっていく。

進化し続けるクルマの整備や修理に従事する整備・鈑金塗装事業者は、カーオーナーの安心・安全の実現に深く関わるプロの立場として、整備・修理の最新情報入手や技術向上のための人材育成は必須。しかしながら電気代や副資材などの値上げといったコスト高騰の中で、新型車対応のために高額な設備機器を購入し続けるのは容易ではなく、整備・修理スタッフの高齢化や人材不足、事業継承問題など様々な課題が山積している。

このような背景がある中で、岐阜県各務原市に社屋を構えるトヨタモビリティパーツ株式会社岐阜支社(TMP岐阜支社)では、岐阜県内の整備・鈑金塗装事業者を対象に技術面から支援する『トヨタモビリティパーツ岐阜パートナーズクラブ(TMP岐阜PC)』を2022年2月に発足。TMP岐阜支社の考えに賛同する10社の整備・鈑金塗装事業者に技術情報提供などの支援に注力しているという。

当編集部は、全国的にみても稀な取り組みを行っているTMP岐阜支社に注目。TMP岐阜PCを立ち上げた経緯や活動内容、今後の展望などについて、同社の山口晋二支社長、理事の中西直孝営業本部長、外販部の纐纈義則部長に話を聞いた。さらにTMP岐阜PC会員10社のうちの3社(株式会社田中モータース商会、株式会社オートライン、株式会社豊田モータース)に訪問し、TMP岐阜PCに期待することなどを聞いた。

トヨタグループのパーツサプライヤーとして、岐阜県内に6拠点展開

まずはトヨタモビリティパーツ株式会社岐阜支社について、理事の中西営業本部長が教えてくれた。

トヨタモビリティパーツ株式会社岐阜支社 理事 中西直孝営業本部長

同社のスタートは47年前の1976年9月。トヨタ自動車と県下のトヨタ販売店4社の共同出資により、トヨタ部品岐阜共販株式会社の名で設立され、トヨタ部品共販として全国で13番目に誕生した。

県内のトヨタ販売店や地域部品商、整備工場、鈑金塗装工場、ガソリンスタンド、カー用品店(トヨタモビリティパーツ運営のカー用品量販店「ジェームス」)などに、トヨタ純正部品をはじめ、ナビやタイヤ、バッテリーといった自動車関連商品の卸売を展開。県内に支社本部(各務原市)のほか5拠点(岐阜市・高山市・大垣市・多治見市・中津川市)を構え、地域の取引顧客に寄り添い、各社が抱える課題解決や事業活性化につながる提案を以前から積極的に行っているという。

2020年4月に、全国33社のトヨタ部品共販と株式会社タクティーの統合により、トヨタモビリティパーツ株式会社(愛知県名古屋市・榊󠄀原弘隆代表取締役社長/TMP)が設立されたことで、トヨタ部品岐阜共販からトヨタモビリティパーツ株式会社岐阜支社へと社名が変更された。

TMP設立の目的

山口支社長はTMP設立の目的について、現状のビジネス環境を踏まえながら考えを明かす。

トヨタモビリティパーツ株式会社岐阜支社 山口晋二支社長

山口支社長は、部品用品の需要は構造的に右肩下がりの傾向の中、カーボンニュートラルを目指しながら、運輸・物流業界におけるトラックドライバーの拘束時間短縮や移動距離の制限が生じる「2024年問題」に対応するためには、トヨタグループのパーツサプライヤーとして経営体力があるうちに変革する必要があり、全国33社のトヨタ部品共販とタクティーの統合に至ったと話す。

山口支社長は、TMP設立後の物流についても触れた。統合以前は各都府県に部品共販店があり、県境が仕切られた中でビジネスを展開していたが、TMP設立後は物流の面において県境にこだわる必要がなくなったため、近畿エリアにおいては合理的な物流に取り組んでおり、同じような動きを東海エリアでも検討を進めているという。

またTMP岐阜支社の販売実績として、新型車はナビやドラレコなどがメーカー側で装着率が上がっているため以前よりも用品販売が減少傾向だが、株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメントが提供する、外装パーツを中心としたエアロパーツ販売は堅調。また昨年度は、新車の納期遅延の影響からか廃車せず修理を希望するカーオーナーが多く、外装パーツ売上が伸びていると、近年の具体的な実績状況を述べた。

『トヨタモビリティパーツ岐阜パートナーズクラブ』とは

山口支社長に、TMP岐阜支社の状況を伺った上で、2022年2月からスタートしている『トヨタモビリティパーツ岐阜パートナーズクラブ(TMP岐阜PC)』発足の経緯を尋ねたら、こう答えてくれた。

「トヨタ部品岐阜共販の時代から、トヨタ車にお乗りのカーオーナー様の安全・安心のために、トヨタ純正部品や第二純正ブランド(ドライブジョイ)をはじめとする自動車関連商品をトヨタ販売店を中心に卸売していますが、トヨタ車ユーザーの半数近くは整備・鈑金塗装事業者様やガソリンスタンド店様を利用しています。

これまで地域部品商様や整備・鈑金塗装事業者様などに様々な施策のご提案やキャンペーンなどを展開することでトヨタ推奨部品の推販をしてきましたが、将来的に今後は需要が下がっていくことが考えられる中で、これまでと同じやり方を続けていくだけでは難しいのではないかと思いました。

そこで整備・鈑金塗装事業者様の立場になって考えてみると、クルマが進化し続けることで整備や修理が難しくなり、需要も減少する中で事業継承問題など課題もあり、必然的に淘汰されていく流れが予想できます。実際に淘汰された時、カーオーナー様の視点で考えると “ いい加減な事業者が勝ち残っている状況にはしたくない ” と強く思ったのです。新車でなくとも、近年の中古車は最新システムが搭載されておりますので、安心して整備や修理を任せられる専門店が地元にいてほしいとカーオーナー様が思われるのは当然のことです。

私は2015年6月から2020年3月まで、トヨタ部品群馬共販株式会社の代表取締役を務めていたのですが、以前から地域の整備・鈑金塗装事業者様に向けた技術情報提供などの支援が必要だと強く思っていました。ですが様々な技術情報は、基本的に共販店では確認できないなど、いくつか課題がありましたが、技術情報を取得できるようになり、今回TMP岐阜PCの設立に踏み切ることができました。

弊社が最も重要視する点は、弊社との取引実績の多さだけではなく、ADAS搭載車の普及や今後増えていくであろうEVに対して、岐阜県内の地域のカーオーナー様の安全・安心を守る志を持ち、設備投資や技術向上への意欲が高く、法令を遵守して誠実な企業経営に注力されている整備・鈑金塗装事業者様をサポートしたい思いがあります。

弊社が支援することで、地域のカーオーナー様の信頼を獲得され、TMP岐阜PC会員に依頼が集まる “ 勝ち組の整備・鈑金塗装事業者 ” になって頂けるように、しっかりバックアップしたいと考えました。

現在の会員は10社で今後増やしていきたい考えですが、新規会員エントリーは弊社や会員の推薦が必須で、入会基準としては会員全社の賛成が必要というルールを設けています」

パートナーズクラブ会員への支援内容

TMP岐阜PC会員への支援内容については、外販部の纐纈部長が具体的に教えてくれた。

トヨタモビリティパーツ株式会社岐阜支社 外販部 纐纈義則部長

「TMP大阪支社がすでに行っていた技術情報の問い合わせ対応窓口に、弊社が相乗りする形で、トヨタ車に限定した技術情報の提供を2022年2月から段階的に開始しました。会員が作業中に技術面で分からないことが発生した際に窓口へお電話頂くことで窓口担当者が速やかに回答できるようにし、設置から今年3月末まで99件の問い合わせに対応しました。

また会員の希望を伺って揃えた電動インパクトレンチやエアコンガス・ガスチャージャー、汎用スキャンツール、エーミングのターゲットなど12アイテムの整備機器レンタル(1回・税込550円)も開始しました。このほか会員同士の情報交換、懇親を深める機会として2022年5月に第1回総会、2023年4月に第2回総会を開催しています。

組織発足から2年目を迎えた今年は、いつまでもTMP大阪支社に頼るのではなく、弊社独自で技術情報提供を行える体制を整えるために専任スタッフが必要でした。

そこで去年から採用活動を行い、今年に入ってようやくトヨタ販売店で6年ほど在籍経験があり、二級自動車整備士資格をもつ2名(外販部 外販企画室 技術支援グループ 係長級 伊神裕介氏、石田貴大氏)を雇用できたのでTMP岐阜PC専任スタッフに任命し、今年5月のGW明けから弊社TMP岐阜支社内に技術情報問合せ窓口を新設しました。組織運営についても年会費制(税込3万円)に変更し、問い合わせ対応のほか、有償だった整備機器レンタルを無料に切り替えました。

また新しい取り組みとして2名の専任スタッフは週1回、10社の会員工場に訪問し、現場で整備作業などに従事しているメカニックの方にお困りごとなどを対面でヒアリングし、コミュニケーションを深めています。

TMP岐阜PCの専任スタッフとして雇用された、外販部 外販企画室 技術支援グループ 係長級 伊神裕介氏と石田貴大氏
TMP岐阜PC専任スタッフの二人は、会員用の整備機器・工具類のメンテナンスも行っている

技術情報提供に関しては、日本自動車整備振興会が提供されている整備情報提供システム『FAINES』を専任スタッフが閲覧し、同システム内に公開されている国産自動車メーカー様の技術情報をピックアップしてお伝えしています。専任スタッフが技術情報を探している間、会員のメカニックは実作業に集中できるので、とても効率的です。その結果、5~6月の2ヶ月間で45件のお問い合わせがありました。

専任スタッフが整備研修などを継続的に受講して常にスキルアップを図り、会員に技術情報をお伝えすることでメカニックの方々のレベルアップ向上につなげていきたい考えです。また弊社で特定整備認証を10月に取得予定で、会員のニーズがあればエーミング作業支援も行なっていければと思っています」

『TMP岐阜PC』会員の声

TMP岐阜PCの初代会長を務めるのは株式会社田中モータース商会(大垣市緑園・田中雄二代表取締役)で、監査役に株式会社オートライン(関市神野・佐藤敏則代表取締役)が就任。

そのほか株式会社豊田モータース(大垣市加賀野・豊田典義代表取締役)、協和自動車工業株式会社(多治見市池田町・若尾淳一代表取締役)、有限会社くるまの河田(恵那市岩村町・河田文仁代表取締役)、東濃自動車工業株式会社(多治見市東町・古田重雄代表取締役)、有限会社成木自動車(中津川市千旦林・成木崇久代表取締役)、日の丸興業株式会社(岐阜市西明見町・川上秀人代表取締役社長)、株式会社増田カーサービス(大垣市草道島町・増田賢幸代表取締役)、吉田整備株式会社(可児市下恵土・吉田猛志代表取締役)の計10社がTMP岐阜PC会員として、TMP岐阜支社から技術情報の提供を受けている。

今回の取材では、田中モータース商会の田中雄二社長、オートラインの佐藤敏則社長、豊田モータースの豊田典義社長に、TMP岐阜PC会員としてのメリットや、今後期待することなどを聞いた。

TMP岐阜PC初代会長「田中モータース商会」に聞く

株式会社田中モータース商会(大垣市緑園)

TMP岐阜PCの初代会長に任命された田中雄二社長が率いる田中モータース商会は1967年にスタートし、今年で設立56年目を迎える地元では知られた存在。国産車・輸入車メーカーを問わず、新車から中古車まで幅広い車種を販売するほか、車検・点検や整備、鈑金塗装、ボディコーティング施工に加え、各種自動車保険の取り扱いやレンタカー業務も展開。新型車への対応はもちろんだが、クラシックカー修理の実績が地域トップクラスでベンツEW124・126やBMW E-30などをはじめとした80年代のドイツ車、イギリス車、アメ車の整備・修理を行えるメカニックが在籍している。

田中雄二社長にTMP岐阜PCの取り組みについて話を伺ったところ、過去にも支援を受けていたことを教えてくれた。

株式会社田中モータース商会 田中雄二代表取締役

「実は17年前、トヨタ部品岐阜共販さんだった時代に、弊社をはじめ岐阜県内の整備事業者6社に対して改善提案活動(共販と一緒に取り組もう=KITサークル)を、トヨタ部品共販として全国で初めて行われました。岐阜共販の社員さん1名が3ヶ月間、弊社に常駐され、弊社のために知恵をしぼって工場内の美化や整理整頓の仕組み提案や、現場作業まで弊社社員と一緒になって取り組んでくださり、大きな気づきがありました。その時の改善提案が弊社内に定着し、現在も継続しています。私は17年前の恩返しのつもりで、TMP岐阜PCの初代会長を務めさせて頂いています。

15年ほど前に、株式会社田中モータース商会が改善提案を受けた内容を、現在も工場内に設置して実践している

TMP岐阜PCの一番のウリは、速やかな技術情報の提供です。トヨタ販売店さんに技術情報を問い合わせても、すぐに返答を頂けない場合が多いため、TMP岐阜PCの素早い電話窓口対応は本当にありがたい。そして今年5月から会員10社への技術情報支援のために、2名の専任スタッフを雇われたことに驚きました。さらに、使用頻度が低い整備機器や工具を無償レンタルできる制度を今年から作って頂きました。また初代会長の立場としての個人的な思いは、いま10社の会員数をここ1年間ぐらいで20社に増やし、組織のブランド力を高めたいと思っています」

TMP岐阜PC監査役「オートライン」に聞く

株式会社オートライン(関市神野)

TMP岐阜PCの監査役に就任した佐藤敏則社長が創業者として経営されているオートラインの設立は1988年。『ちょっとおしゃれで、アットホームなカーショップが、あなたのそばにあります』をコンセプトに掲げ、幅広い国産車・輸入車メーカーの新車・中古車販売をメイン事業として展開。都市部から離れている岐阜県関市エリアに本社を構えながらも “ちょっと変わった車に乗りたい”という要望にも対応。独自の戦略や自社の経営状況をわかりやすく可視化するなど綿密な経営分析のもと、12年間に渡って8割超の顧客が同社で車両の買換えや増車を行っており、地域トップクラスの販売実績があるという。車検も行っており、“しっかりとした点検・整備を行う”点が特徴で、国産車・輸入車を問わず整備技術の研鑽にも注力している。

取材時には佐藤敏則社長と、ご子息の佐藤孝昭取締役・カーアドバイザーのお二人に、TMP岐阜PCの取り組みについて考えを聞いた。

株式会社オートライン 佐藤敏則代表取締役(右)、佐藤孝昭取締役(左)

「弊社の目標は、いかに地域のお客様と良好な関係を築くかで、裏を返せば同業他社から “ オートラインは手強いぞ ” と思わせる戦略でもあり、地域ナンバーワンの整備技術と情報入手、お客様との接客力も高める手段のひとつとして、TMP岐阜PCの取り組みは大きな意味があると思っています。

今後期待することは、例えばTMP岐阜支社の社員と会員の二世メンバーが交流を深めて情報交換することで、お互いの技術力強化につなげていってほしいと思っています。TMP岐阜PCに入っているだけでは意味がなく、問い合わせ件数や整備機器・工具レンタル回数などを会員間でランキング発表することで、活用促進につなげる方法もあると思います。あとは人材確保。TMP岐阜支社や会員間で連携して人材確保に取り組めたら画期的だと思います」と佐藤敏則社長は率直な思いを述べた。

一方、佐藤孝昭取締役は、以前にトヨタ販売店でメカニックとして在籍経験があることを踏まえて、TMP岐阜PCの利点を話してくれた。

「TMP岐阜PC専任スタッフの伊神さんと石田さんが、定期的に弊社に訪問頂けるのが本当にありがたいです。本来はトヨタ販売店に確認すべき技術情報を提供頂けることに価値を感じます。特定整備対象車両なのか教えて頂けたり、専任スタッフの方が技術情報を調べて頂いている間に弊社のメカニックは作業に専念できるので、とても助かっています。

現状では弊社で対応が難しい車両はそれほどありませんが、ADASシステムやギガキャスト生産など新しい技術が採用されていく中で、今後登場してくる新型車両で不明点があった時に専任スタッフの方に相談できる状況があることが本当に心強いです。

一方で、整備機器や工具のレンタルをうまく活用できていないので、アイテム内容の充実などに期待しています」

TMP岐阜PC会員「豊田モータース」に聞く

株式会社豊田モータース(大垣市加賀野)の車両販売・整備拠点

TMP岐阜PC初代会長の田中モータース商会から、車で数分の場所に車両販売と整備拠点を構える豊田モータースの創業は1956年。今回話を伺った会員の中で最も老舗で、大垣市の整備・鈑金事業者として知名度が高い。車検・整備、鈑金塗装、新車・中古車の販売、自動車保険に至るまで幅広く展開している。鈑金塗装に関しては、フレーム修正機や塗装ブースなどを完備。リサイクル部品による修理提案のほか、無料修理代車を60台(全車禁煙車両)用意するなど、最新設備を整え高度な技術を有するスタッフたちが、できるだけ短時間で高品質な仕上がりを提供できるように取り組んでいる。

豊田典義社長にTMP岐阜PCの取り組みについて話を伺ったら、田中モータース商会と同様に以前も支援を受けており、TMP岐阜PC会員として自社メカニックが積極的に問い合わせ窓口を活用しているという。

株式会社豊田モータース 豊田典義代表取締役

「弊社も16年前のトヨタ部品岐阜共販さんの時代にKITサークルメンバー事業者の1社として、売上改善提案を受けました。あの頃も実にありがたいことだと思ったのですが、2022年2月からスタートしたTMP岐阜PCの取り組みには、本当に助かっています。

弊社では、整備と鈑金塗装の両方において技術情報が必要で、トヨタ販売店に午前中に電話で聞いても、先方も多忙なこともあり夕方の遅い時間に返答がきたり、弊社メカニックが知らぬ間にFAXで返答が届いていたりと、いつ返答がくるのか分からない状況で整備や鈑金作業を効率的に進められない状況がありました。それがTMP岐阜PC会員であることで、マンツーマンで技術情報の提供を行ってもらえるようになり、即座に返答をもらえて本当に助かっています。

技術情報を得られるのが大きなメリットなのですが、それだけではないんです。専任スタッフの方から『問題なくできましたか?』とフォローの電話まで頂けることに、弊社メカニックはとても喜んでいます。私もまさかそのような対応までして頂けるとは思っていなかったので、本当に驚き、素晴らしいと思いました。

弊社が会員の中で最も多く電話問い合わせを利用させて頂いていると聞いています。いまも昔もTMP岐阜さんのように、弊社の課題に寄り添って近い距離で課題解決のお手伝いや、技術情報提供などの支援を親身になって行ってくださる地域部品商さんは他にありません。

弊社は整備や鈑金塗装のネットワーク組織にも加盟していますが、そういった組織であってもTMP岐阜さんのような支援はないので、本当に助かっています」と豊田典義社長は、TMP岐阜PC会員として大きなメリットを得ていると話していた。

地域の整備・鈑金塗装事業者のサポートに尽力

今回の取材で、TMP岐阜がどれほど強い思いをもって地域の整備・鈑金塗装事業者のサポートに尽力しているか具体的に知る機会となり、このような素晴らしい取り組みが全国各地で行われるべき活動だと痛感した。

TMP岐阜の山口支社長はTMP岐阜PC活動の今後の展望として、技術情報提供だけではなく、TMP茨城支社では地域の整備・鈑金事業者の顧客管理や部品管理といった高いレベルの経営改善提案に取り組んでいる事例があることに触れ、自社も同じような取り組みを実現したい思いがあると話していた。

自動車メーカー・グループ企業の部品商が、地域の優良な整備・鈑金事業者の課題解決に向けて寄り添いしっかりとタッグを組んで共存共栄の関係性を作り上げることが、地域のカーオーナーの安全・安心なカーライフの実現に直結することは明らかだろう。今後全国でTMP岐阜PCのような支援活動が活発に行われることを期待せずにはいられない。

《カーケアプラス編集部@金武あずみ》

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