半世紀過ぎても3分の1が残るヨタハチ…トヨタスポーツ800生誕55周年祭@トヨタ東自大 | CAR CARE PLUS

半世紀過ぎても3分の1が残るヨタハチ…トヨタスポーツ800生誕55周年祭@トヨタ東自大

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トヨタスポーツ800生誕55周年祭@トヨタ東自大
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東京都八王子市にあるトヨタ東京自動車大学校で12月12日、「トヨタスポーツ800生誕55周年祭」が開かれ、38台の“ヨタハチ”が各地から集まった。

トヨタスポーツ800』は、1965年に発売された小型スポーツカー。大衆車の初代『パブリカ』のコンポーネンツを流用し、エンジンは800ccの空冷フラットツインで45馬力しかなかったが、車重580kgと軽量かつ空力特性に優れ、軽快なハンドリングと最高速度155km/hのパフォーマンスを実現。愛嬌あるスタイルとも相まって“ヨタハチ”と呼ばれ親しまれた。

2015年にはオーナー有志によって全国6か所で生誕50周年記念イベントが行われ、数多くのヨタハチが集まるなど大成功。その後オーナーズ協議会(杉山泰成代表)を設立、5年後の昨年2020年に55周年イベントを行う予定だったがコロナ禍のために北海道と九州以外は延期することに。今年になって愛知地区が開催され、東京ではようやくこの12月に開催できることになった。

この日集まったのは38台。ノーマル車以外でも、Fフェンダー&ノーズをアルミ叩き出しとして更に軽量化したものや、沖縄~アメリカ~日本と渡りフルレストアされた左ハンドル車、1966年の第1回鈴鹿500キロレースで1、2フィニッシュを飾ったレーシングレプリカ、トヨタ東自大で製作された「トヨタスポーツEV」(コンバートEV)など、それぞれに個性あふれるヨタハチばかりだ。

協議会の調査によれば、1969年の販売終了までのヨタハチの生産台数はわずか3057台、輸出台数455台(内、左ハンドル290台)で、現在の国内生存車は約900台だという。誕生から55年以上経った今でも、これだけ残っているのはすごいことではないだろうか。スポーツ走行で酷使された個体が多いものの、空冷で比較的メンテナンスが用意な上に何といってもスタイルが愛らしい。そんなこともあってヨタハチがいかに大事にされてきたかを物語る数字である。「燃費は、普通に20km/Lは走る」というオーナーが多く、これもヨタハチらしいところだ。

この日は、それぞれのオーナーによる車両紹介&校内サーキットでの超低速タイムトライアル、各自の活動発表、意見交換、オークション&ビンゴゲームなどと盛りだくさん。また、参加者募金による交通遺児育英会寄付金贈呈式も行うなど、しっかり社会貢献活動も続けているのがヨタハチ協議会の特色だ。

また、トヨタ『2000GT』やホンダ『S600』『S800』、マツダ『コスモスポーツ』、ダットサン『フェアレディ』、『シルビア』、ポルシェ『356』、トライアンフ『TR4』といった(協議会の判断による)60年代のライトウエイトスポーツも“友情参加”して花を添えた。

《嶽宮 三郎》

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