2025年10月4日(土)、福岡市博多区のマリンメッセ福岡 B館にて、小中学生を対象とした本格的な自動車整備体験イベント「ジュニアメカニック2025@福岡」が開催。福岡市内を中心に、九州エリアから大勢の家族連れで賑わった。イベントは入場無料で5日(日)10時から16時まで。
同イベントは、昨年九州で初めて国土交通省と民間の自動車業界関係者がタッグを組んで実施され、今回が2度目の開催。自動車整備士の人材不足問題に行政と業界で対応ために、国土交通省九州運輸局が中心となり企画された。小・中学生の子どもたちが楽しみながら整備作業を体験すると同時に、保護者たちにも自動車やメカニックの仕事に関心をもってもらうことを目的としている。
会場内には自動車メーカーのロゴがデザインされたユニフォーム(作業つなぎ)を着用した子どもたちが、実車を使用した日常点検や自動車エンジンの分解作業など、多彩な体験コンテンツが用意されていた。


中でも注目を集めていたのは、本物の塗装ブースの中で水性塗料を使用した塗装体験。ゴーグルやマスクなどを着用し、プロが使用するスプレーガンで塗装体験を行う子どもたちで賑わっていた。

屋外では、大型ウイング車や大型積載車、高所作業車などもあり、大型車のエンジンを見て驚く子どもたちや、展示されたスーパーカーや大型バスへの乗車体験もあった。


整備士不足は、四輪や二輪だけでなく建設機械業界においても大きな課題となっている。建機業界の人材不足の課題解決などに向けて取り組みを行う一般社団法人 日本建設機械工業会が「ジュニアメカニック@福岡」からヒントを得る目的で、日本建設機械工業会の正会員企業各社も来場していた。
同工業会の業務部担当者は『建設機械の整備士不足はより深刻化しており、将来の整備士を育成するために様々な催しを企画しているのですが、ジュニアメカニック@福岡の参加企業のように、子ども用のユニフォームや帽子などは用意できていません。今回来場して参考になる部分が多く、大きなヒントを得ることができました』とコメントしていた。

なお、「ジュニアメカニック2025 @福岡」会期最終日となる10月5日(日)10:00~16:00まで。入場料は無料だが公式サイトにて来場事前登録が必要。来場対象は福岡県近郊在住の小学生・中学生(※保護者同伴)となっている。
▼『ジュニアメカニック2025@福岡』参加エントリー企業・団体(※順不同)
いすゞ自動車九州株式会社/九州スズキ販売株式会社/株式会社スズキ自販福岡/株式会社九州マツダ/九州三菱自動車販売株式会社/日産福岡販売株式会社/一般社団法人 日本自動車連盟福岡支部/ネッツトヨタ北九州株式会社/福岡スバル株式会社/福岡トヨペット株式会社/株式会社ホンダカーズ博多/株式会社ホンダモビリティ九州/株式会社ヤナセ 九州営業本部/京都機械工具株式会社/福岡県車体整備協同組合 青年部/学校法人西鉄学園 西鉄自動車整備専門学校
