桜島の麓・鹿児島で見た“地元から必要とされる”整備工場の姿 | CAR CARE PLUS

桜島の麓・鹿児島で見た“地元から必要とされる”整備工場の姿

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桜島の麓・鹿児島で見た“地元から必要とされる”整備工場の姿
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雄大にそびえ立つ桜島や世界遺産の屋久島など、多くの人が「鹿児島」に抱くイメージは、自然豊かで魅力的なものが多いのではないだろうか。

一方で、鹿児島のクルマ事情に目を向けると、火山灰の降灰により洗車需要が全国の中でも高いことなど、カーオーナーにとって負担が多い地域性があることはあまり知られていない。そんなやっかいな状況をケアしてくれることで評判の整備工場がある。

◆地域と向き合い36年、すべてのことを自社で対応したい

今年で創業36年を迎える、ワカマツ自動車(鹿児島県鹿児島市小松原1-18-1・若松伸一社長)は、鹿児島ならではの地域性と向き合い、ユーザーのニーズに応えるべく、様々な取り組みをしている整備工場だ。もともと中古車販売からスタートした同社だが、現在は車両販売はもちろん、鈑金塗装や車検整備、各種損害保険の取り扱いのほか、24時間365日体制のロードサービス事業なども手掛ける鹿児島きっての老舗プロショップとして知られている。

同社の大きな特徴としてまず伝えたいのは、輸入車事業の積極的な展開だ。鹿児島県内では唯一のルノー・ジャポン正規ディーラー「ルノー鹿児島」(鹿児島県鹿児島市東開町4-11)を2007年にオープンし、2015年には、スポーツ車も含めたルノー車全車を取り扱うことができる「ルノー・スポールスペシャリストディーラー」の認定を獲得した。特別なトレーニングを受けたセールス担当スタッフ=R.S.スペシャリストと、アフターサービスについてはテクニカルスタッフ=COTECHがそれぞれ在籍しているので、ユーザーは、安心してルノー車を選ぶことができる。





また「ルノー鹿児島」を運営する中で、2019年3月からは、その販路が限られる「アルピーヌ」ブランドの事業展開を開始した点も興味深い。九州のアルピーヌの販売拠点は福岡と鹿児島のみであり、九州南部のユーザーにとって鹿児島で「アルピーヌ」の正規ディーラーが誕生した意味は大きく、潜在的な輸入車ニーズの取り込みにも成功した。



▼火山と共に生活する地域だからこそ

そんな「ルノー鹿児島/アルピーヌ鹿児島」の敷地内には、ディーラーには珍しい、ある機械が設置されている。



『セルフ洗車機』である。

鹿児島は、桜島の噴火による降灰の影響で、他地域よりも洗車頻度が多い。ボディに付いた火山灰は、そのまま拭くと傷が付いてしまうので、一度水で洗い流すのが鉄則だ。そのため同社では、ルノーのカーオーナーだけではなく、一般のユーザーにも洗車レーンを開放し、高い洗車需要を取り込んでいる。

若松社長は「火山灰は、早く落とすことが鉄則なので、まずは水で流してもらうことを念頭に、店頭でも洗車ができることを周知しました。ガソリンスタンドとの競争にはなりましたが、ルノーのカーオーナーはもちろん、一般のユーザーにも評判が良く、商談のきっかけになったお客様もいらっしゃいます」と話す。



活火山の多い日本では、火山灰の降灰に悩まされる地域も少なくないはずだ。とりわけクルマを大事にするカーオーナーにとって、灰の付着は頭の痛い問題だ。こうした事情に柔軟に対応できる整備工場は、地元のカーオーナーにとっては本当に心強いのではないだろうか。

◆必要とされる整備工場の評価としての「認証」

2014年にオープンした鈑金塗装工場「ベリーニ鹿児島」も、ワカマツ自動車の大きな特徴と言える。

ベリーニ鹿児島は、入庫した車を鈑金塗装の作業ゾーンから、その作業が終わるまで移動させること無く、効率的な作業ができる「プレパレーションシステム」をアジア圏では初導入。水性塗料に対応した塗装ブース、四輪トータルホイールアライメント、三次元ボディ計測機、ジグ式フレーム修正機など最新鋭の設備を備えた鈑金塗装工場として、年間1,500件ほどの作業を行っている。











このベリーニ鹿児島が、昨年10月にドイツの中立的な第三者認証機関であるTUV(テュフ)の最高認証「プラチナ認証」を取得した。九州では3例目、鹿児島県内では初の取得だ。



テュフの鈑金塗装工場認証は、ゴールドとプラチナの2種類があるが、コンプライアンスや設備、修理品質などに加え、水性塗装やアルミ修理も対象としたプラチナ認証は、テュフの中でも最高位の認証だ。

若松社長は「先日も、BMWやレクサスのオーナーから“塗料はどこのものを使っているの?”と聞かれることがありました。前までそんなことは無かったのですが、今後、お客様が品質を求める時代になってくることを考えると、整備工場を選ぶ一つのモノサシとして、テュフのような認証があるのは良いことですし、その認証を持っている工場として、お客様に安心して選んでもらえるようになるのは大きいのではないかと感じます」と認証取得の意義を話してくれた。

また今後については「 現場の整備士が少なくなってきている中で、彼らの待遇改善をしていかなければいけないと思います。“きちんとした修理をする工場”だからこそ、設備や人材教育をしっかりしていかなければならない。安心・安全という意味で今回のプラチナ認証取得は対外的にはもちろん、働いている社員のモチベーションになるので、取得の意味は大きいですね。この認証取得のために、社員は一生懸命頑張ってくれました。今後はこれを続けていくことが大事です」と話した若松社長。

地域密着と自社評価、両方を見据えたワカマツ自動車の取り組みや姿勢は、人口減や整備士不足に悩む地方において、必要とされる整備工場の1つのモデルケースではないだろうか。
《カーケアプラス編集部@松岡大輔》

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