大切な工具を“しっかり”収納・管理する「チェスト」の正しい使い方【愛車DIYメンテ】 | CAR CARE PLUS

大切な工具を“しっかり”収納・管理する「チェスト」の正しい使い方【愛車DIYメンテ】

特集記事 コラム
大切な工具を“しっかり”収納・管理する「チェスト」の正しい使い方【愛車DIYメンテ】
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クルマ好きの中には、愛車のカンタンな整備を自分で行ったり、自宅のガレージをDIYで手作りしている読者も多いと思う。自分で作業をする際に、心強い“相棒”になるのが様々な種類の工具だ。

このコーナーでは、京都に本社を置く工具メーカー「KTC(京都機械工具)」の協力のもと、知っておきたい工具の基礎知識について紹介する。

今回は、大切な工具をしっかり収納・管理できる工具箱にスポットを当て「チェスト」について詳しく説明する。


◆チェストとは?

一口に工具箱と言っても、実は様々な種類がある。今回、紹介する「チェスト」とは天面に蓋のついた引出し式の工具箱のことを言う。

サイドハンドルがついて持ち運びもできるが、基本的には据え置きで使う。上蓋の下の収納スペースと複数の引出しで収納力が高く、工具の管理もしやすいため、プロメカニックの間ではもっとも一般的な工具箱だ。



◆チェストにも正しい使い方がある

さて、実際の収納や管理だが、工具箱と侮るなかれ! 実は“正しい”使い方がある。

まず、引出しは不意に開かないように、上蓋を閉じた状態ではロックされていて引き出せない。上蓋を開ければ引き出せる仕組みだ。

次に、引出しは一段ずつ開けるようにする。工具の詰まった重い引出しを同時に何段も開けると、チェストが前に倒れる可能性があるからだ。また、引出しを閉じるときには最後までしっかりと閉じることが大切。最後まで閉じないと、上蓋を閉じても引出しがロックしないので、不意に引出しが開き大変危険だ。

下の、正しい使い方と間違った使い方の動画を良く見比べて、正しい使い方を心がけたい。





◆工具収納のポイント

作業中は上蓋が開いた状態になるので、上部収納スペースは頻繁に使う工具を収納するのがポイント。上部収納スペースは引出しより深くなっているので、スプレー缶や部品など、かさばるものも収納できる。


※写真はイメージ。複数の引出しを同時に開けないこと!

チェストタイプのケースを採用したKTCの工具セットには、工具の形状に合わせて凹みのついた樹脂製のトレイが付属している(一部商品を除く)。工具の収納位置が決まるので、工具が探しやすく、作業後の工具の戻し忘れも防げるので重宝する。



また、引出しには工具を種類ごとに分けて収納すると使いやすくなる。付属の仕切り板や、別売りの工具ホルダーを使うとさらに使いやすくなるので、ぜひ試してみて欲しい。




◆チェストのバリエーションとラインナップ

チェストは小型タイプと大型タイプに分けられ、その中でも仕様違いのバリエーションがある。以下、KTCのラインナップだが、参考にして欲しい。

●小型タイプ

・EKRシリーズ チェスト(3段3引出し)
エンジンのヘッドカバーを彷彿させるデザインに、従来のチェストにないさまざまな機能を組み込んだ先進的なチェスト。



・SKXシリーズ チェスト(3段3引出し)
基本的な機能をしっかりおさえたオーソドックスなデザインのチェスト。ワゴンやローラーキャビネットとも組み合わせやすい。



●大型タイプ

・EKRシリーズ トップチェスト(4段4引出し)
使い勝手、耐久性、安全性などすべてにこだわり、基本設計を一から見直して造り込まれたハイグレードなチェスト。



・SKXシリーズ チェスト(4段6引き出し)
基本的な機能をしっかりおさえたオーソドックスなデザインのチェスト。ワゴンやローラーキャビネットとも組み合わせやすい。



さらに、大型のチェストの引出しの段数を増やし、キャスターをつけた引出し式の工具ケースはローラーキャビネットと言う。ローラーキャビネットの天面はフラットになっていて、作業台として使え、同じシリーズのチェストを乗せて使うことも多い。キャスター付きなので移動できるが、収納量が大きい分、重量も重くなるため、基本的に据え置きで使われる。



また、ローラーキャビネットに似ているが、移動を前提に設計されたキャスター付きのケースはワゴンと呼ばれる。

以上、チェストについて理解は深まっただろうか?  普段「何とな~く」工具をしまってしまいがちだが、意外と知らないことも多かったのでは? これから、チェストを購入しようとしている人も、今回の解説をぜひ思い出して欲しい。
《カーケアプラス編集部》

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