スナップオン・ツールズ株式会社(東京都江東区/則武秀昭代表取締役)は、6月7日(土)に同社の加盟店向け販売イベント「OPEN HOUSE(オープンハウス)」を千葉県習志野市の同社新倉庫で開催した。
同社が取り扱う工具やハンドツール、スキャンツールなどが真新しい倉庫内に所狭しと並べられたほか、来場した加盟店に向けて2月に発売された最新型の高性能スキャンツール「MTG-DUAL-TAB-2/MTG-DUAL-TAB2-PRO」の操作説明やデモンストレーションも行われた。





同社では、整備工場などの顧客や一般のエンドユーザー向けのイベントを「TOOL SHOW(ツールショー)」、同社の商品を顧客に対して販売する加盟店向けの販売イベントを『OPEN HOUSE(オープンハウス』と位置付けている。今回のイベントは後者であり、同社が習志野市に倉庫を新築移転してからは初の開催となった。当日は同社の全国約250の加盟店のうち、225の加盟店が来場したとのことで、新製品の使い勝手やハンドツールを実際に手に取り、感触を確かめている加盟店の姿が目立った。

同社が加盟店を通じた販売を重視している姿勢については、以前の取材記事(スナップオン・ツールズの“加盟店を軸とした顧客への寄り添い方”…最新型高性能スキャンツール「MTG-DUAL-TAB2/MTG-DUAL-TAB2-PRO」製品担当の並木健彦マネージャーに聞く)でも触れた通りだが、加盟店のためにここまでの規模でイベントを行うあたりに、同社がいかに加盟店を大事にしているかが分かる。
来場していた加盟店の1人に話を聞いてみると「お客様に商品を販売するにあたり、その製品の良さやメリットを伝えるのはもちろんですが、実際に使っていく中で、一緒になって課題や問題点を解決していけるのがスナップオン製品の面白さだと思います。今回のようなイベントはまさにお客様のニーズを伝えられる場かつお客様に自信を持ってご案内できる商材を確かめられる場なので、とても良い機会です。今回のMTG-DUAL-TAB2-PROも、機能は申し分ないですが、使いながらお客様とアップデートしていける商品だと感じたので、これからの提案もしやすいですね」と話していた。
ちなみにこの加盟店は、対応メーカーがオートバイメーカーも含めた国内外74メーカーに拡大され、次世代通信規格のDoIP対応や自動車事故の際の記憶装置EDRの読み取りに加え、同社としては初となるドイツ車のオフラインコーディング(※)にも対応したMTG-DUAL-TAB2/MTG-DUAL-TAB2-PROの性能や使い勝手を改めて確認し、その場で3台を購入。今後、地元の整備工場などの顧客に販売していくそうだ。
※ドイツ車のオフラインコーディングはMTG-DUAL-TAB2-PROのみ対応


なお同社では、来場した加盟店に対して、翌8日(日)にはMTG-DUAL-TAB2-PROの研修をOPEN HOUSEとは別に時間を設けて開催している。展示会イベントには様々な形があるが、今回のOPEN HOUSEは“加盟店のデモが幸運を呼ぶ”という同社の流儀が強く感じられるイベントだったように思う。