日立製作所は、衛星電波や高精度3次元自己位置推定技術による「歩道を自律走行する次世代パーソナルモビリティ『ROPITS』」をCEATECに参考出展。スマホやPCから任意地点へ呼び出し、目的地まで歩行者と同じペースで移動する近未来のモビリティシーンを伝えていた。ROPITSは、一人乗り4輪パーソナルモビリティで、前面のルーフが大きく縦に開閉。基本は何も操作することなく、目的地まで移動できるが、右側にジョイスティック型の操作器が付き、手動と自動を切り替えるスイッチとともに、マニュアルでの運転もできる。高精度3次元自己位置推定技術や、車体水平維持アクティブサスペンションを搭載し、歩行者・自転車・自動車などまで回避し、小さな段差や傾斜なども感じさせずシームレスで安定した移動を実現。前面に付いたセンサーがくるくるとまわる姿が印象的だ。実際に乗車するには、まずスマホやPCから任意地点にROPITSを呼び出せることから。この任意地点については、緯度・経度で認識し、ROPITSは、車体に搭載された高精度3次元自己位置システムで周囲の状況を把握しながら呼び出し位置まで移動する。予約した日時・場所に到着し、ユーザーが乗り込んで走行開始操作を行うと、目的地までの自動走行が始まるという具合。同社は、「公共交通機関と連携したシェアリング型ラストワンマイル送迎や、物流、セキュリティなど幅広い分野での活躍が期待される」と話していた。