2023年9月22日(金)・23日(土・祝)に宮城県仙台市の夢メッセみやぎにて東北の部品商3社(株式会社佐藤部品、三和自動車商事株式会社、株式会社山形部品)が実行委員会に名を連ねる自動車アフターマーケットの展示会「オートアフターマーケット東北 2023(実行委員長:株式会社山形部品 代表取締役 五味健一)」が開催され、2日間合計で1506名の来場者が会場に足を運んだ。
本展示会には特別協力という形で東北6県の部品商7社(株式会社エスビー商会、株式会社協和部品、株式会社佐藤部品商会、株式会社フジモーターズ、北進自動車部品株式会社、株式会社最上部品、有限会社盛岡自動車部品)も参加し、地域が一丸となって業界を盛り上げる気概が感じられる。
「自動車アフターマーケットビジネスの羅針盤」と銘打った展示会には、整備機器をはじめカーディテイリング関連の資材・サービス、IT関連のサービスなど、88社・299小間が出展、またOBD検査やインボイス制度など自動車アフターマーケットの最新動向に関するセミナープログラムが開催された。中でも、一般社団法人宮城県自動車整備振興会 専務理事 寺戸成周氏による「OBD検査本格運用に向けた対応について」には、まさにプレ運用開始直前ということもあり多くの聴講者が訪れた。セミナーでは、OBD検査の概要をはじめ、システムの利用について、検査用スキャンツールの現況、プレ運用についてなど、最新の情報が共有された。
新しい自動車に対応するための機材
展示会場内で目立ったのが、新しい自動車に対応するための展示で、特にOBD検査を約1年後に控えプレ運用も始まるタイミングだけに検査用スキャンツールが多く展示されていた。また、それに伴いエーミングやアライメント測定などに関する展示も多く見られた。
自動車の長期保有で賑わうカーディテイリング
また、コーティングやヘッドライト磨き、内装リペアなどカーディテイリング関連の商材・サービスも賑わいを見せており、自動車の長期保有化の影響を感じた。またこれから冬に向かい自動車の下回り防錆に関しても様々な商材が展示されていた。
経営をサポートする提案に注目が集まる
一方で、整備士の人手不足は深刻な問題であり、それに対するサービスとして、採用サポートであったり、IT化・DXといったデジタルの力で経営をサポートする提案なども注目を集めていた。
特定整備の経過措置期間が終了し、OBD検査開始が控える自動車アフターマーケット新時代の到来に対して、どのような準備をしていくべきなのかたくさんのヒントが詰まった展示会であり、来場者は自社に役立つ情報を求め真剣な面持ちで会場を回っていた。