BMW MINIに最初の「コンバーチブル」(R52)が日本に登場したのは、初代(R50)時代の2004年9月のこと。この時に、2001年に登場した3ドアハッチバックもマイナーチェンジを受けている。

写真のカタログは登場時のもので、最初のページに透明のセルロイドに印刷されたコンバーチブルのシルエットを切り離してカッターとして使い、以降の袋とじのページのミシン目を開くように……とある。たぶん「それはもったいない」と思った筆者はコンバーチブルは切り放さず、注意深く以降のページを手で開いたのだが、こんな仕掛けがあるのはいかにもMINIのカタログらしかった。

カタログでは当然ながらソフトトップの開閉手順の説明も載っている。電動でフルオープンまでの所要時間は15秒、途中、前席頭上を最大40cmまで開けられるサンルーフ機能も盛り込まれていた。フルオープン時はZ字状にトップが畳まれ、トノカバーは不要、トランクスペースが確保された上で、2人または4人乗車が可能。

トランクリッドは最大605リットルの容量があり、トランクリッドはクラシック・ミニのように下側に開く。さらにソフトトップがクローズド状態ではトップ後部がハネ上がり、トランクへのアクセスが容易になっていた。見た目は少々重たかったが、その分いかにも堅牢そうなロールオーバーバーも装備。

3ドアハッチバックに準じて、性能違いで「クーパー」とボンネットにエアスクープを備える「クーパーS」の2グレード展開。ソフトトップはブラック、ダークブルー、ダークグリーンの3色があり、ボディカラーは12色が用意されていた。