1920年に東洋コルク株式会社として誕生し、今年創業100周年のアニバーサリーイヤーを迎えたマツダ。その歴史の中で特に象徴的かつファンの中で愛されているのが「ロータリーエンジン(RE)」だ。1950年代末に旧西ドイツで開発された新しいエンジンは、コンパクトかつ軽量でありながら、高出力を誇った。発明者のフェリクス・バンケルの名を取り“バンケル・エンジン”または“バンケル型ロータリーエンジン”と名付けられたそれは、当時の人々に大きな衝撃を与えた。マツダはこのREに社運を賭け、独自の特色を出そうと試行錯誤を重ね、世界で初めて実用化に成功し、躍進。その後、第1次オイルショックを機に逆風に晒されるものの、改良を重ね、見事に復活を果たすまでのストーリーはまさに波瀾万丈。そういったストーリーまで含め、ファンの支持が熱いREにスポットを当てた、ファン垂涎の書籍を紹介したい。◆ビギナーからマニアまで楽しめる“神々シリーズ”第3弾一冊に車両の魅力全てを凝縮した、八重洲出版のムック本として人気の“神々シリーズ”。これまで「フェアレディZの神々」「ハコスカの神々」と刊行されてきたが、その第3弾となるのが今回の「マツダロータリーの神々」だ。同書では熱狂的ファンが多いREにスポットを当て、マツダRE車の初作「コスモスポーツ」から「初代RX-7」までの歴代のクラシックREマシンを網羅。世界初の量産2ローターREの系譜やレースで活躍したマシン、歴代車カタログのほか、ロータリー趣味人とその愛車自慢、現代のチューンや維持事情、スペシャルショップの紹介など、ファンにはたまらないコンテンツが満載。なお、スペシャルショップとして紹介されている長野県岡谷市の郷田鈑金は、当編集部でも追いかけているサバンナRX-3のレストアが進行中だ。駒場社長の熱い“ロータリー愛”はぜひ誌面で確かめてほしい。<登場RE車種>コスモスポーツファミリアロータリークーペルーチェロータリークーペカペラサバンナコスモRX-7 ほか発行:八重洲出版定価:880円(税込)ISBN : 978-4-86144-529-3全国の書店、コンビニエンスストア、amazonなどで好評販売中
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