札幌のベッドタウンとして栄え、地下鉄やJRで札幌の中心部や新千歳空港にもアクセスしやすい新札幌。駅から車で10分ほど走った住宅街の中に、サッポロ日昭自動車(札幌市厚別区厚別西5条・赤地克比古代表取締役)は本社を構える。
地域密着サービスを標榜する同社は「クルマに関することならサッポロ日昭に聞け」と言われるよう、車の修理、整備、鈑金塗装、ロードサービス、レンタカー、新車・中古車の販売に至るまで、あらゆるサービスを提供している。
客観的なデータで信頼関係を強化
サッポロ日昭自動車のこだわりを赤地勇己副社長に伺うと「お客様に客観的なデータを提示できるように取り組んでいる」との回答だった。
その言葉にどのような意味があるのか詳しく尋ねたら、「15年程前にお客様との間で請け負った修理の内容について 『ちゃんと直したか直してないか』でトラブルが起きました。しっかりと修理をしたつもりだったのですが、それを示すことができず、悔しい思いをしました」と、過去の苦い経験を隠さず話してくれた。
その出来事をキッカケに、同社では車体の基本データとの差異を測り損傷具合を数値で把握できる三次元計測器や、車体に対して4つのタイヤが正しい位置と角度で取り付けられているかを測る4輪アライメントテスターを導入。お客様の大切な車にどのような作業を行ったのか、客観的に示すための設備投資を惜しまなかった。
このほか、エンジン内部の洗浄を行うことで排ガスに含まれる有害物質がエンジン洗浄前後でどれだけ変化するかを数値と映像で実感できる「環境車検」というメニューも用意している。
最初はクレーム対応としての意識も少なからずあったが、設備投資や車検へのこだわりは、お客様との信頼関係構築に繋がっていたことを、いまは強く実感しているという赤地副社長。
さまざまなセンサーが付き、自動ブレーキなど先進技術が組み込まれた今日の新型車においては「しっかり修理したという記録の保存が重要になってくる」と、考えを語ってくれた。
最適な「保険」に見直すことを徹底してお勧め
サッポロ日昭自動車の強み。それは自社ウェブサイトや車両販売・自動車保険の相談窓口でもある厚別通店の外観で強くアピールされている『ロードサービスも自動車修理もできる自動車保険見直し専門店』という言葉そのものだ。
取材時、赤地副社長はこんな話をしてくれた。
「稚内の実家に帰る途中、高速道路でパンクしてしまった方から、レッカーして欲しいと依頼がありました。それ自体は、保険にロードサービスが付帯しているので問題ないのですが、代車の依頼を受けた時に代車特約に入っていないことが発覚しました。
入っていればレンタカーを持って行けたのですが、入っていなかったのでお客様は一度札幌まで戻ってくる羽目になってしまいました。せっかく半分くらいまで進んでいたのに、何百キロも戻り、夜に再出発となってしまった」
つまり、レッカーはレッカー、修理は修理、保険は保険と分断していると、つまらないところでお客様が損をしたり、大きな負担を背負わせてしまうケースが多いのだ。高いレベルで、ロードサービスも自動車修理も保険提案も行う『自動車保険専門店』と呼べるような自動車修理工場が少ない中、サッポロ日昭自動車は完璧なまでに実現している。
「このケースは極端かもしれないのですが…」と前置きをしつつも、しっかり保険の見直しをせずに前年同条件で更新するカーオーナーが多いらしく、保険に対する意識の低さを赤地副社長は指摘する。
サッポロ日昭自動車では、お客様一人ひとりにとって最適な保険に見直すことを徹底してお勧めしている。それがひいては『お客様のためになる』という自信があるからできると言い切る赤地副社長。ちなみにこのお客様は、後日サッポロ日昭自動車で保険を見直し、代車特約も付帯したという。
地域に根ざしたサービスを展開
同社のある札幌市厚別区は札幌のベッドタウンとして栄えてきたが、近年住民の高齢化が進んでいる。地域密着サービスを心がける同社は、土地柄毎年2回必ず訪れるタイヤ交換が高齢者には辛いのではと考え、10年程前からタイヤを買ったお客様への無料特典(組み換え工賃、バランス工賃、タイヤ預かり、点検がすべて無料)を始めた。これが地元で大評判となり、お客様が殺到。今ではダンロップタイヤの販売数が、北海道で3本の指に入るほど実績をあげている。
また雪が多い札幌では、道路に撒かれる融雪剤の影響でクルマのサビに悩まされることも多い。サッポロ日昭自動車では、ボーイング社をはじめとする大手航空会社も使用する超強力な防錆加工(タフコート)を用意し、お客様の愛車をサビから守っている。特に、新車ローンのお客様にはリース期間終了後の査定に有利であることをきっちりと説明し、ほぼ100%施工依頼を受けているという。
さらに同社では、春夏と秋冬の年2回、降雪前後に『サッポロ日昭自動車新聞』を発行。つい忘れがちなタイヤ交換を促すだけでなく、時勢にあわせた情報も提供しているのだ。お客様にとって最適なタイミングで有益な情報を届け、高品質のサービスを提供する。それこそが同社の強みと言えるだろう。
この土地で暮らす方々への感謝
今でこそ、地域の方々に愛される自動車修理工場となった同社だが、この土地に移転してきた際には多くの反対運動が起こった。このピンチに赤地社長は、自ら一軒ずつ説得に回ったという。その熱意が通じ、少しずつ協力者が増え、いつしか地域全体の信頼を獲得するまでとなった。
赤地社長は「当社は住宅街に社屋を構えていて、地域の皆様には車が往来するのをご理解頂いている」と、この土地で事業を展開し続けられていることに、常日頃から感謝の想いを口にしている。
その感謝の表れが、自社の車両を含むすべての通行車両に注意喚起を促すため、近隣の道路に許可を得て設置している『一時停止標識』であり、毎週月曜日に全社員で行う社屋付近一帯のゴミ拾いや『地域ごみステーションの改善・設置』だ。
また同社の社員は全員、AED(自動体外式除細動器)を使用できるよう普通救命講習を修了している。24時間ロードサービスを行っているレッカー車にもAEDを搭載し、緊急時のために常に準備している。
サッポロ日昭自動車のこれまでの取り組みは、一つひとつ細かい点まで気を配り、地域に貢献しようとする気持ちが溢れている。長期的に継続している活動が地元の方々に伝わり、今では大勢のお客様が大切な愛車を預けてくれるようになったのだろう。
土地柄、年2回タイヤ交換の需要があり、車検も2年に一度定期的に訪れる。さらに冬は、事故や故障が多い地域ゆえロードサービスの出動も増える。サッポロ日昭自動車は、こうした一つひとつの接点を結びつけ線にし、さらにそれを面で広げていくことで、お客様との信頼を強め続けている。
半年会わないと久しぶりに感じるというほど、お客様と多くの接点を持っているサッポロ日昭自動車は、近隣のカーオーナーにとって無くてはならない存在になっているといえるだろう。
なお、サッポロ日昭自動車は、中立的な第三者認証機関として世界的に知られている「テュフ ラインランド ジャパン(TUV)」に自社工場の監査を委託し、2020年3月にテュフの「ゴールド認証」を取得している。
ASVの整備・修理に必要な「特定整備」認証を取得
2020年5月22日、サッポロ日昭自動車は、北海道第一号として、国土交通省北海道運輸局より「特定整備」認証を取得。特定整備認証は、2020年4月に施行された自動車整備に関する新しい法律の一部で規定された認証で、自動ブレーキなどを備える車両(ASV)の安全性を確保するための重要な制度であり、将来的にはこの認証を持っていなければ国の定める特定整備に関する作業を行うことが出来なくなる。
サッポロ日昭自動車は、道内の車検検査工場の中でも、いち早く「特定整備」認証を取得することで、ますます便利になる自動車の整備、修理に関する安全を確保できる自動車プロショップであることを、証明したといえる。
<店舗情報>
サッポロ日昭自動車 www.sapporo-nissho.co.jp
本社 :札幌市厚別区厚別西5条6丁目(厚別町小野幌2511番地1)
0120-24-4952
厚別通店 :札幌市厚別区厚別北4条2丁目1-5
011-892-0005
大麻展示場:江別市大麻園町13-4
011-892-0005
定休日 :24時間 年中無休