シリンダーヘッド、それも非常にコンパクトなものをからくりに載せて展示していたダイハツ。どんなからくりか、興味津々で近付いてみると…。これはシリンダーヘッドをブロックに組み付ける際、スタッドボルトを締め付けるナットの座金、ワッシャーを組み込むためのからくり「ワッシャマン」だそうだ。従来、この作業は手作業で1つ1つのワッシャーを並べ、それを専用治具で4つずつ掴み、取り付け部に移動して、ワッシャーを慎重に落とし、定位置に寝かせるように確認しながら揺らしていた。この作業を1つのヘッドで2回繰り返していたそうだ。どうしてこんな面倒な作業になっていたかというと、ワッシャーはナットよりも一回り大きく、ヘッドの奥に取り付けるには途中の狭い区間を通過させるのに苦労していたからだった。ワッシャマンは、まずボックス内のワッシャーを8枚、所定の位置に並べるようにボックスが振動しながら上部のプレート全面を移動する。その後、プレートをシリンダーヘッドの上まで移動させると、リンク機構で連動してヘッドのスタッドボルト穴に下からワッシャー挿入ガイドが突き出してくる。プレートのレバーを引くとシャッターが開いてワッシャーが挿入ガイドに落ち、ガイドに沿って取り付け部分まで落ちるのだ。さらに凄いのはガイドが下がって抜ける際に、先端のくの字型部分がワッシャーを内側から左右に振ることで、ワッシャーは定位置で寝かせられるようになること。このワッシャマン、まだ完成したばかりで、これから現場に導入されることになると言うが、これまでとは比較にならないほどワッシャーを組み込む作業が楽で速く確実になるのは間違いなさそうだ。
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