12月2日～5日まで、中国・上海のNational Exhibition and Convention Center 14ホールで開催されたアジア最大規模の国際自動車産業見本市『アウトメカニカ上海 2024』に出展していた中国企業が、長距離運転時の腰痛や疲労軽減を目的に新開発したランバーサポートを訴求していた。
同製品をアピールしていたのは、カー用品の研究・開発・生産・販売を専門とする生産メーカーの「浙江天紅汽車用品有限公司（Zhejiang Tianhong Auto Accessories Co., Ltd.）」。シートカバーや車用クッション、フロアマット、サンシェードなどを中国の自社工場で製造し、中国をはじめアメリカやドイツ、日本など世界各国にOEM供給を行っているという。
同社スタッフに新開発のランバーサポートの特徴を尋ねたら「背もたれと座面の隙間に差し込んで固定するタイプのため設置しやすくズレにくい。製造原価率も低くいので、販売価格も安価になる可能性が高いだろう」との回答だった。
また試作品を、9月10日～14日にドイツで開催された「アウトメカニカ フランクフルト 2024」で参考出品して来場者の反応を探ったところ、ひどい腰痛のため継続運転は3～4時間が限界で困っていると話すドイツ人の長距離ドライバーから試作品を試したいと懇願されプレゼントしたら数日後に連絡があり、以前よりも腰痛が軽減し長時間運転でも疲れにくかったと喜びの声が届いたという。自社の開発メンバーも半年間ほど実際に使用し、長距離運転による腰や背中の負担が軽減されたため、製品化を決定したと話していた。
近いうちに米国の大型カー用品チェーン店「AutoZone」やドイツの大型ホームセンター「OBI」のほか、日本の大手カー用品店でも販売予定が決まっているという。ズレにくく、長時間運転による腰の痛みや疲労を軽減する安価なカー用品としてカーオーナーから高評価を得られれば、世界的に普及する可能性もありえる商材なのではないだろうか。
