自動車部品廃材を再生紙化、セキネシール工業が循環型ゴミ箱「KAMIKA BIN」発売…2月4日 | CAR CARE PLUS

自動車部品廃材を再生紙化、セキネシール工業が循環型ゴミ箱「KAMIKA BIN」発売…2月4日

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自動車部品材の廃材から生まれた紙のゴミ箱「KAMIKA BIN」
  • 自動車部品材の廃材から生まれた紙のゴミ箱「KAMIKA BIN」
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特殊機能紙メーカーのセキネシール工業は、インダストリアルデザイナーのNAO IWAMATSUと協働し、プロダクトブランド「KAMIKA」を発表した。

自動車部品に使われる紙の廃材から生まれたゴミ箱「KAMIKA BIN」を開発し、2月4日から6日に東京ビッグサイトで開催される見本市「第19回 LIFE×DESIGN」にて展示、同日より公式オンラインサイトにて販売を開始する。

この製品は、自動車用部品として製造される特殊機能紙(ガスケット紙:エンジン部品のつなぎ目において、オイルやガソリンの漏れを防ぐために挟み込むシート)の生産過程で発生する廃材を回収・循環させて生まれた再生紙から作られている。一般的な紙と比べて密度が高く、適度なしなやかさと革のような滑らかな質感が特徴だ。底をなくした筒形状で、自由に形を変えられるため、あらゆる隙間にジャストサイズで差し込むことができる。

「KAMIKA BIN」は、使用後の回収・再生までを前提に設計されたプロダクトだ。その取り組みの一環として、「KAMIKA CYCLE(循環プログラム)」を開始する。KAMIKAのゴミ箱を新調する際に製品をメーカーへ返送すると、再び新たなKAMIKA製品へと生まれ変わり、ユーザーには次回購入時に利用できるクーポンが付与される。このため、ゴミ箱を粗大ゴミとして廃棄する必要がない。

一つのアイテムを長く使うだけでなく、同じものをその「循環」の中で、気軽に買い換えられること。このゴミ箱を選ぶことが、次の循環の入り口になることを願っている。

セキネシール工業では、特殊機能紙の製造過程で発生する汚泥状の産業廃棄物の処理に、年間約700万円ものコストがかかっていた。その回収・処理は多くの人の手作業を要する、いわゆる3K(きつい・汚い・危険)な工程でもある。

工場で発生する廃棄物の中でも特に量が多かったのがこの「汚泥」だったが、もとは耐熱性・耐久性に優れた特殊紙由来の素材であり、本来は価値のある資源でもある。この大量に捨てられている素材を、ただ処分するのではなく、何か別のかたちで活かせないかという問題意識から、具体的なプロダクト開発の模索が始まった。

そんな折、埼玉県内のものづくり中小企業を対象とした支援事業「TH?NK DES!GN / SAITAMA(シンクデザイン埼玉)」をきっかけに、インダストリアルデザイナー・NAO IWAMATSUとの協働が実現し、「ゴミからできたゴミ箱」という発想から、循環するプロダクト「KAMIKA BIN」が誕生した。

製品はS・M・Lの3サイズを展開。価格はSサイズが2100円(税抜、2個セット)、Mサイズが3300円(税抜)、Lサイズが4500円(税抜)。2026年2月4日よりKAMIKA BIN ONLINE STOREにて販売を開始する。

セキネシール工業は、埼玉県比企郡小川町を拠点とする特殊機能紙メーカー。1300年の歴史を持つ小川手すき和紙の技術を礎に、戦後より産業用ガスケット材の製造に取り組む。以来約80年間、自動車業界を中心に、産業の安全と信頼を支える素材開発に取り組んできた。オイルシート、ビーターシート分野においては国内シェアNo.1を誇る。

《森脇稔》

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