1月12日から14日まで千葉県の幕張メッセで開催された「東京オートサロン2024」で、毎年各ショップとメーカーがアワードを目指してしのぎを削るのが「東京国際カスタムカーコンテスト」。そこでトーヨータイヤブースに展示された、スバル『レガシィ アウトバック BOOST GEARパッケージ コンセプト』が、ドレスアップ・SUV部門の最優秀賞を見事に受賞した。
◆“もっと遠くへ、もっとたくさんの経験を、もっと長い間遊びたくなるOVERLANDER”その思いが具現化したBOOST GEARコンセプトカーが登場
最大の特徴はその個性的なスタイリングだろう。ヘッドライトやボディの各部にはゴム製ガードが装着され、自転車やスノーボードなどが気軽に立てかけられるように配慮。フェンダーにはマグネットでスパナなどの工具が固定できる部分もつくられる。
車体色は段々と青色が濃くなるグラデーションカラー。ブーストギアのテーマカラーである、ターコイズのアクセントが細かい部分に効いている。さらに車体後部にはトレーラーが備わり、自転車からキャンプグッズまでが満載。遊びにギアをたっぷり積んで山に行ける仕様に仕立てられている。
このブーストギア パッケージでトーヨータイヤはスバルとコラボレーション。トーヨータイヤブースにはアウトバックを、その対となるように隣のスバルブースにはフォレスターを展示。どちらも遊び心満点の仕上がり。
そしてその2台のタイヤには「OPEN COUNTRY A/TIII」が装着されている。このオープンカントリー A/TIIIは、オンロードからオフロードまで楽しめるAT(オールテレーン)仕様。しっかりとオフロードで路面を掴むラージトラクションブロックをそなえつつも、5ピッチバリアブルパターンでノイズを低減する。
普段乗りでは快適に静粛性も高く乗れるが、いざ遊びに山に入ったときにはしっかりと路面を掴んでくれ、少々の雪道にまで対応できる。まさにオールテレーンタイヤなのだ。
そんなどこでも楽しめるタイヤと、どこでも楽しめるブーストギア仕様のアウトバック&フォレスターはまさにピッタリ。市街地を快適に走り、いざ山道ではAWDのトラクションが頼もしいスバルの2台と、シティフィールドからオフロードまで幅広く対応できるオープンカントリー A/TIIIは、実は似たような存在であることがわかる。
そんな親和性の高さに気づいたのは、昨年の東京オートサロン2023でのこと。偶然“お隣さん”にブースを構えた縁からそういったコラボ企画が始まり、今回のオートサロンで念願のコラボレーションとなった。
◆愛車にオプカンでいつでも映え活!「オプカン女子会」のトークショーも大盛況
今回はオプカン女子によるトークショーが初開催。オープンカントリーを略して「オプカン」。トーヨータイヤではオープンカントリーを略してもらうことを好意的にとらえ、浸透してきたと応援中。SNSでは#オプカンというハッシュタグが増えていて、#オプカン女子も増殖中だ。
そこでオプカン女子を応援しようと、トーヨータイヤでは昨年9月に初となるオプカン女子会を開催。オフ会とオフロードの体験走行、バーベキューなどを行い大盛況だった。もともとはオープンカントリーの見た目からタイヤを選んだ人も多かった。とくにホワイトレターモデルは受け、それでタイヤをチョイスしている人も多い。それを入り口として最近はオフロード走行を楽しむオプカン女子も増えているのだ。
◆ダカールラリーに水素エンジンで参加!オープンカントリー SxSで支える
もうひとつ注目はダカールラリー2024にチャレンジ中のこのバギー。「HySE」(水素小型モビリティ・エンジン研究組合)が製作した水素エンジン車で、現在サウジアラビアで行われているダカールラリー2024に参戦中。環境に対する負荷から注目されている水素エンジン。
その耐久性や大きな気温差、負荷の変動など厳しい条件下でのパワーユニットやストレージなどの課題を把握し、今後の研究のために作られた専用車両。
ダカールラリー2024にて行われている、新クラス「Mission 1000」にて今まさに走行中。その「HySE」には川崎重工業株式会社、カワサキモータース株式会社、スズキ株式会社、トヨタ自動車株式会社、本田技研工業株式会社、ヤマハ発動機株式会社が参加。共同で研究しながら水素モビリティの可能性を探っている。
そこでオフロードを戦うならばとトーヨータイヤもコラボレーション。オープンカントリー M/T-RをベースにS×S競技車用にリニューアルを加えたオープンカントリー S×Sを供給。過酷なダカールラリーの足元を支えている。ちなみにこのオープンカントリー S×Sは国内未発売だがすでに北米では発売中だ。
レガシィ アウトバック BOOST GEARパッケージ コンセプトやオプカン女子会などのライフスタイルから、はたまた水素バギーでダカールラリーへの参加まで、オープンカントリーの懐が広いことがよくわかった今回の展示。実際にユーザーの支持が広がっていることからも、オープンカントリーの今後に期待だ。