【連載♯5】カーラッピングの過去・現在・未来…先駆者YMG1の“次のステージ”への想い | CAR CARE PLUS

【連載♯5】カーラッピングの過去・現在・未来…先駆者YMG1の“次のステージ”への想い

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【連載♯5】カーラッピングの過去・現在・未来…先駆者YMG1の“次のステージ”への想い
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車を長く大切に乗るユーザーが確実に増えている現在、愛車を綺麗に保つ様々なサービスの価値も上がっている。その1つが自動車の表面にフィルム加工を施し、既存の塗装とはまったく異なる色やデザインで車体を彩ることが可能なほか、飛び石や軽い接触などから塗装面を保護することができ、愛車の資産価値を落とさず、自由かつ気軽に自己表現ができる「カーラッピング」だ。

そこで、カーラッピングの日本における先駆者である株式会社ワイエムジーワン(以下、YMG1/東京都墨田区横川1-1-10すみだパークプレイスII)の山家一繁社長協力の下、編集部ではカーラッピングについての新連載コラムを昨年4月から始動させた。





第5回目のテーマは「カーラッピング施工業者の選び方」。ユーザー視点での施工店の選び方や施工店の良し悪しについて、今回は山家社長とカーラッピングの施工店として先進的な取り組みを行っている株式会社RFの林田優希社長にお話し頂いた。(聞き手:カーケアプラス編集部)


“3つの要素と安心感”が揃っていないお店にお客様は行かない

カーケアプラス編集部(以下、編集部):山家社長、今回もよろしくお願いします。また今回は施工店側のゲストとして、株式会社RFの林田社長にもご同席頂いていますので、本題に入る前に、林田社長に株式会社RFについて簡単にご紹介頂けますか。

株式会社RF林田社長(以下、林田社長):弊社は大阪府門真市にある「RINDA FACTORY」というディティリング施工店です。主な商材はカーラッピングとペイントプロテクションフィルム(PPF)の施工で、その他にはコーティングやウィンドウフイルムの施工のほか、一部クルマの整備も行っていますが、比率は9:1でほぼラッピングとPPFがメインで、その他は付加価値としてセットメニュー化しています。

編集部:山家社長とのお付き合いはもう長いのでしょうか。

林田社長:もう15~6年になるでしょうか。山家社長はこの業界の先駆者でありながら、色々と貴重な情報を頂いたり、いつも勉強させて頂いています。カーラッピングの普及に熱い思いを持っていらっしゃる方なので、これからも業界を引っ張って頂き、僕らの世代が付いていけるようにしたいなと思っています。

YMG1山家社長(以下、山家社長):彼が業界の中では一番先進的に動いているし、業界の先のことも考えていると思ったので、今日は大阪からこのために呼びました(笑)

編集部:ありがとうございます。では、早速本題に入りたいのですが、今日のテーマである「カーラッピング施工業者の選び方」についてお聞きしたいのですが、ユーザーから見た場合、何を基準に施工店を選べば良いのか分からないということがあると思います。この点について、林田社長のお考えをお聞かせ頂けますか。

林田社長:ユーザー目線で言えば、何より「安心して自分のクルマ任せられるところかどうか」という視点がまずは重要だと思います。では具体的に“何を”安心して任せるのか?クルマを預けること自体なのか、技術面なのか。僕はトータルだと思っています。

編集部:ただ一般ユーザーがその視点を持つのはなかなか難しいように思うのですが、いかがですか。

林田社長:弊社の場合は、お客様がネットなりSNSで調べてきた上で、フィルムメーカーを指定して施工してほしいというオーダーまであります。その意味では、昔に比べてお客様の意識やレベルも上がってきているのは確かですので、自分がその感覚を持っていないと、施工者とお客様の間でズレが生じてしまうので、そこは気を付けています。

山家社長:ここから先はあくまで施工者側の視点ですが、そもそもビジネスとしてカーラッピングを成り立たせるためには「施工技術」「フィルムの知識」「信頼感」の3つの要素が必要です。それに収益構造がリンクし、その施工店がどのような顧客層をターゲットにするかという戦略が絡む話になります。戦略が合っていないと、いくら施工技術やフィルムの知識があっても仕事はありません。加えて、顧客へのアプローチの仕方にもよりますが、先ほど林田社長が言ったユーザーから見た「安心」という視点とも合致しないといけません。ビジネスとして成立する=お客様に選ばれるということです。

カーラッピング普及への共通する思い

編集部:これまでの連載でも、山家社長には日本でのカーラッピングの普及について、様々な角度からお話し頂いてきましたが、一般ユーザーのカーラッピングの認識は、現時点でどこまで来ているとお考えですか。

山家社長:このビジネスは“買い回り品”ではなく“最寄り品”です。最寄りに施工店が無いと市場は生まれません。そうやって大都市圏が中心となると、たまに地方へ講演に行き、同業者にこういうビジネスがあると声を掛けても「この地域に外車や高級車は走っていないので…」という返事が返ってきます。では、なぜ地方にもベンツやフェラーリのディーラーがあるのか理由を考えてみてください。ニーズがないところにディーラーは出店しません。…ということはそういうクルマを持っていて、ラッピングをしたいという潜在的なニーズがあるにも関わらず、最寄りに施工できるところが無いというのが今の現状です。

あとは林田社長も言うように、ユーザーのカーラッピングに対する意識は、まだ市民権を得ないまでも確実に上がってきています。その中で、例えば貼るという技術のみにフォーカスし、フィルムを剥がすということを想定していない施工者もいます。せっかくフィルム貼ったユーザーにとっては、不幸でしかありません。このあたりの意識は変えていかないといけないでしょう。

林田社長:そのあたりのシステム化も必要ですね。弊社ではフィルムを貼った後に施工証明書(3ヶ月保証)を発行し、QRコードを付けて、フィルムの品番も付けて管理しています。要は技術はもちろんですが、ちゃんと貼った後のフィルムの面倒まで見る。この責任を持って施工しないと保証の意味がないんです。まずはそういう所から意識を変えないといけないと思います。

山家社長:その意味では、ユーザーが施工店を選ぶ上で、アフターメンテナンスもしっかりとした「基準」を持って対応してくれるかどうかは、ポイントの1つになってくるでしょう。ただそこまで言うと、かなり数が絞られてしまいそうだから…(笑)少なくとも剥がすというところまで、ちゃんと意識を持ったところにお願いするべきでしょうね。そもそも、その前段として技術と知識を持った施工者を増やさないといけない。貼れる人が増えれば最寄り品のフィルムの需要は上がります。あとは先ほど言った戦略とのバランスでしょう。施工者側は“貼って儲かる”、ユーザー側は“貼って楽しい”の両輪をいかにうまく回すか。今はまだ両輪がうまく回りきっていません。

林田社長:弊社では技術者を施工者とは呼ばず、アーティストと呼んでいます。自分で作品を創り、自分のブランドを持ってもらいたいという思いがあるので、今の会社は自分の代で終わって良いと思っています。それぞれが活躍できる環境を作れれば、それがその人のためになり、お客様のためになり、業界の活性化に繋がるのであれば、最高じゃないですか?

山家社長:こういう考えを持った人が業界に増えると良いですね。私も微力ながら、これからもカーラッピングの普及の両輪回しに貢献していきたいと思います。

編集部:山家社長、林田社長ありがとうございました。


次回は本連載の最終回!YMG1のサービスブランド「LAPPS」の今後の展開や構想および今後のカーラッピングビジネスのトレンドのほか、3月に出展される第21回国際オートアフターマーケットEXPO2024の出展ブースの見所などについて、山家社長にお話し頂きます。お楽しみに!

<プロフィール>

山家一繁(やまがかずしげ)

株式会社ワイエムジーワン代表取締役。日本で初めてバスラッピングを手掛け、これまでに約4,000台のバスラッピング製作施工実績を持つ日本におけるカーラッピングのパイオニア。高級車の新しい楽しみ方「LAPPS(=Luxury Automobile Progressive plus Style)」 として車両専用ラッピングフィルムで車の外装をすべて包み込み、カラーリングを変えるラッピングサービスを普及させるYMG1のサービスブランドの立ち上げほか、その施工や集客ノウハウを元にカラーリングチェンジラッピングビジネス講習も実施するなど、カーラッピングの普及に積極的に取り組んでいる。

《カーケアプラス編集部》

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