自動車部品卸商社の明治産業株式会社(本社:東京都港区/竹内眞哉取締役社長 以下、明治産業)は、100%出資子会社の明治モータース株式会社(本社:東京都港区/斉藤剛取締役社長 以下、明治モータース)を通じて、中国BYDグループの日本法人であるBYD Auto Japan株式会社(本社:神奈川県横浜市/東福寺厚樹代表取締役社長)の正規ディーラーとして、9月20日(水)に「BYD AUTO東京品川」(東京都港区港南2-12-23明産高浜ビルディング)をオープン。10月2日(月)に、各社の社長が一堂に会し、オープニングセレモニーおよびテープカットが行われた。
BYD AUTO東京品川は、日本国内11店舗目となるショールームを備えた正規ディーラーで、都内での出店は2店舗目。空港や新幹線へのアクセス拠点かつ2027年のリニア中央新幹線の開業予定に合わせ、一層の発展が期待されるJR品川駅より徒歩約10分の場所に位置し、BYDグループが日本市場でEV推進のリーダー的存在を目指していくためのシンボルマークとして位置付けている店舗だ。
明治産業とBYDグループとの関係性
子会社である明治モータースを通じてBYD AUTO東京品川の正規ディーラーとなった明治産業は近年、部品卸商社としての部品の販売に留まらず、EVの整備技術指導を始め、情報やノウハウ/サービスの提供へと事業領域を広げている。具体例として、2017年に神奈川県大和市に「Seiken e-Garageトレーニングセンター」を設立し、2023年6月には自動車整備工場の新たなネットワークとして「Seiken Service Shop」も立ち上げている。
その流れの1つとして、BYDグループが日本市場へ参入する際に掲げた「2025年末までに100を超えるショールームを備えた店舗を全国に作る」という目標における販売店網のサポートとして「BYD Auto Japan対応整備受託トレーニング」事業を同グループから受託、さらにグループ会社の「BYD FORKLIFT JAPAN株式会社」と代理店契約を締結し、同社ブランドのフォークリフトを始めとした物流機器の販売を開始するなど、その関係性を深めてきた経緯がある。
今後、明治産業としては、部品の供給という部品卸商社としての機能に加えて、自動車販売の中でも特に整備などにおいて高度な技術を要するEVの販売を開始することで、EVのユーザーからのフィードバックを蓄積し、業界全体を「モノ」「技術」「繋がり」「情報」で総合的にサポートしていく体制の構築を図っていくとのことだ。新興のEV勢力の台頭は、従来の自動車アフターマーケットのあり方を変えようとしている。