キレイな道路を走っていても、タイヤやホイールは汚れる…。
特に輸入車の場合は、ブレーキパッドやローターがすり減って “ 鉄粉 ” が飛び散って汚れる「ブレーキダスト」が悩まやしい。すぐに洗車すれば落ちるが、放置すると鉄粉がサビてホイールに固着し、表面だけでなく目立たない裏側もサビてしまう。サビが酷く進行すると、ホイールの密封性が損なわれてエア漏れにつながるケースもあり、最悪の場合、走行中にタイヤが突然破裂するバーストが起こって大事故に発展する可能性もある。
鉄粉＆泥汚れ除去アイテム『Adam’s Wheel & Tire Cleaner』
定期的に洗車を行っているなら、一般的な洗車シャンプーでもホイールの汚れは落ちると思うが、ブレーキダストが固着している場合は、鉄粉除去専用のクリーナーを選ぶ必要がある。国内外の様々なメーカーから数多くの製品が販売されているため、選択基準としては、目的の鉄粉除去と購入予算だろう。
そこで実際に、都内のカー用品店に足を運んで気になったのは、シンプルなパッケージデザインが印象的なAdam's Polishesの『Adam’s Wheel & Tire Cleaner（アダムス・ホイール＆タイヤクリーナー）』。パッケージには英語表記しかないが、Adam's Polishes日本正規輸入販売元のアダムスポリッシュジャパン（株式会社BCR）公式サイトをチェックすると、詳細な商品説明だけでなく日本語字幕付きの動画も公開されていた。
「ホイールに付着した鉄粉を除去し、タイヤに付着した泥や汚れを除去する」との記載があり、1本でホイールとタイヤ両方をケアできる点は惹かれる。また、アルカリ性でボディや樹脂等に付着した場合はすぐに水でしっかり洗い流す必要があることや、クリア未塗装のホイールは使用不可で、アルマイト処理が施されたホイールなどには塗布NGなど、しっかり注意点も記載されている点に信頼性が感じられた。
懸念点としては、販売価格。カー用品店やECサイトには、1本の容量500mL程度で税込600円～2,000円ほどの鉄粉除去向けアイテムが数多くある中で、容量473mlで税込3,960円の『Adam’s Wheel & Tire Cleaner』は高額。気軽に手を出しにくいというのが正直な思いだが、ネット検索でクチコミ・レビューをチェックしたら高評価が多かったため、実際に使ってみることに。
『Adam’s Wheel & Tire Cleaner』を使ってみた
作業は、排水溝があり放水ができる自宅駐車場や洗車場で行う。車両は、ほぼ毎日都内などを走り込んでいる輸入車フォルクスワーゲンのポロ。1週間ほど前に、ボディやタイヤ・ホイールを一般的な洗車シャンプーで洗車したのだが、ホイールは全体的にブレーキダストで薄く汚れていた。細かい部分にもそれなりに鉄粉が飛び散っている。
商品説明サイトの記載内容に従い、作業前にホイールとタイヤを水洗いして冷やした後、タイヤ・ホイールに薄紫のケミカル剤をたっぷり塗布。ほんのり独特の香りがした。正規の作業手順としては、ブラシを使用してタイヤのサイドウォールやホイールを傷つけないように洗うよう記されているが、塗布した時点でブレーキダストの汚れがすぐに浮き上がってきた。
ブラシではなく普段の洗車で使い込んでいるスポンジで、ホイールの細かい箇所を撫でるように触れたら、思いのほかケミカル剤が伸びた。初回の塗布でたっぷり吹きかけてしまったが、伸びが良いので、次回からは少量で大丈夫なことがわかった（1本で税込3,960円のため大事に使いたい）。強く磨く必要はなく、さっとスポンジをかけるだけで汚れがすぐに浮き上がってくる。
ホイールだけでなく、タイヤにもしっかりケミカル剤を伸ばし、汚れを浮き上がらせたら、最後に放水して洗い流せば終了だ。じっくり確認しなくても、タイヤとホイールの汚れが落ちて艶が出たのがわかる。
この日から都内や海沿いなど走行し、1週間後に経過を観察。タイヤはやや汚れているが、ホイールにはブレーキダストがほとんど付着しておらず、効果が持続していることを確認できた。全体的にとても使いやすく、満足感が高いアイテムだった。
普段1,000円以下の洗車シャンプーを常用している場合は、価格面で躊躇してしまうと思うが、輸入車のホイール・タイヤ汚れを気にしているクルマ好きへのプレゼントとして、大いに喜ばれること間違いなしのアイテムなのではないだろうか。
●協力：株式会社BCR『Adam’s Wheel & Tire Cleaner』1本 税込3,960円
