テスラモーターズジャパンは、国内最大級のテスラセンターとして11月12日（土）からオープンする千葉県初のサービス拠点「テスラセンター千葉稲毛」の先行内覧会を11月11日（金）に実施。同センター独自の特徴をはじめ、通常は立ち入れないサービス工場内の様子が公開された。
4つの機能が揃う、国内最大規模のテスラセンター
同センターは、テスラオーナーのさらなる利便性向上と、テスラ車のプロダクトを伝える場として新設され、関東では6つ目のテスラ直営拠点となる。国道16号沿いで東関東自動車道の千葉北IC（インターチェンジ）から5分ほどの位置にあり、周辺には大型ディーラーや商業施設がある。敷地面積は約850坪で、国内にあるテスラセンターの中で最大規模。他のセンターにはない独自の特徴は、試乗と購入サポート・修理・納車・急速充電設備という4つの機能が揃っている点との説明が行われた。
日本最速となる急速充電設備が8基揃う
1階には、テスラ車3台が展示され商談スペースを用意。千葉県内では初となるテスラのテストドライブ拠点として試乗や購入に関するサポートを行う「ストア」エリアがあり、隣接するフロアには、テスラ車のメンテナンス作業を行う「サービス」エリアを設ける。2階は納車対応を行う駐車スペースと洗車場を備える「デリバリー」エリアで、2023年初旬より稼働予定。そしてエントラス周辺は、日本最速となる急速充電設備が8基揃う「スーパーチャージャー」エリアとなる。プラグを差し込むだけで簡単に充電可能で、最大充電出力は250kW。内覧会ではモックアップだったが2022年末には稼働予定とのこと。
テスラ車のアフターサービス
テスラ車のアフターサービスの特徴についても説明が行われた。車両とサービスセンターを、テスラサーバーを介して車両状況を診断できるテスラ独自システム「リモート診断」があり、トラブルが発生した場合は状況に応じてサービスアドバイザーが最適な解決方法を提案。テスラオーナーの日常のドライビング状況を把握し、事前にトラブルを回避する最適なアドバイスも可能とのこと。
修理や応急処置が必要な場合は「モバイルサービス」を利用できる。テスラオーナー指定の場所へサービススタッフが赴き、短時間（3時間以内）で解決する状況であればその場で対応してくれる。
分解整備や下回り作業などが必要な場合は、今回新設されたテスラセンター千葉稲毛をはじめとするテスラ直営サービスセンター（横浜、東名川崎、板橋、東雲）のほか、全国各地にあるTesla認定ボディショップに車両を預けて修理を依頼できる「バレーサービス」を用意。サービスセンター予約はアプリから可能で、テスラ車はアプリで車両コントロールや各種アップグレード、アクセサリー購入も行える。
電気自動車専用のサービスセンター
今回披露されたテスラセンター千葉稲毛のサービス工場は、冷暖房完備。電気自動車専用のサービスセンターのため、油脂類による作業や廃油スペースがなく、クリーンな作業環境を実現し、スペースの有効活用を意識したフロア構造となっている。
テスラセンター千葉稲毛は、分解整備に加え電子制御装置整備も行える特定整備認証を取得しており、7台のリフトや整備機器を導入。車検ラインもあり、今後は指定工場（民間車検場）の認可を取得する予定とのこと。修理受付は行うが、塗装ブースなど鈑金塗装設備の導入予定はないようで、大掛かりな修理などは全国各地のTesla認定ボディショップネットワークでの対応になるものと思われる。Tesla認定ボディショップとは、テスラ社の厳しいトレーニングと評価基準のもと最高レベルの水準をクリアしている自動車修理工場で、テスラ車の修理に必要な部品を正式に入手でき、テスラ社専用システムにログインして故障診断や修理作業などを行っている。Tesla認定ボディショップの情報は、テスラ公式サイトから確認できる。
