コロナ禍の秋、愛車のメンテナンスを! ~オイル・オイルフィルター交換~ | CAR CARE PLUS

コロナ禍の秋、愛車のメンテナンスを! ~オイル・オイルフィルター交換~

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コロナ禍の秋、愛車のメンテナンスを! ~オイル・オイルフィルター交換~
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ようやく暑さも和らぎ始め、過ごしやすくなってきた今日この頃。本来、秋は連休も多く、お出かけやドライブなどの行楽を計画するのに楽しい季節…。

しかしコロナ禍が続き、今まで通りのお出かけが難しい今、愛車のメンテナンスを改めてじっくりできる良い機会と捉えてみるのはいかがだろうか。そこで今回は、愛車のメンテナンスでは身近とも言える「オイル交換」とそれに付随する「オイルフィルター交換」について取り上げる。

◆0W-8も登場…低粘度化が進むオイル

自動車メーカー各社は燃費の向上や排ガスの浄化といった取り組みのために省燃費、排ガス浄化機能を維持する省燃費なオイルを求める傾向が強くなっている。クルマの燃費向上は自動車メーカーの大きなテーマであり、車体の軽量化などはその最たる例であるものの、エンジンオイルの低粘度化も燃費向上策の有効な方法として積極的に推進されている。

エンジンオイルの粘度規格はアメリカ自動車技術者協会(Society of Automotive Engineers)によって定められており、その頭文字をとってSAE 規格と略されている。粘度は英数字の組み合わせによって【0Wから20W】【20 から60】までの組み合わせによって表されている。規格の頭部分にある0Wの「W」とはウインターの頭文字。つまり、冬季や寒冷地でのオイルの硬軟を示し、低温始動性の基準となるものである。一方、後半の数字は高温における粘度の指標だ<図参照>。



例えばトヨタでは、2020年2月に発売したヤリス(HV)から【0W-8】の低粘度オイルを採用しているが、【0W-8】のエンジンオイルの特性は何と言っても燃料消費率の向上。オイルの粘性を低化させることで摩擦の低減化などを図り、燃費向上に繋げるというものだ。低粘度オイルは、エンジンが低温の状態でも始動性や内部の回転抵抗が少ないため、昨今増加しているハイブリット車やアイドリングストップを搭載した車にフィットしたエンジンオイルと言える。



ただし、オイルにも向き・不向きはある。特に低粘度オイルはスポーツカーなど高性能のエンジンには不向きであることを覚えておきたい。基本的にクルマのオイル交換は、指定油脂に準じたエンジンオイルの使用と適切な交換頻度を押さえた上で愛車の使用用途や使用条件、車種、エンジンの状態などに合わせた適切なオイル選びが重要だ。

◆オイル交換と同時にオイルフィルター交換も

もう1つ、オイル交換の際の豆知識として知っておきたいのが、オイルフィルターの交換だ。「正直、オイル交換はよく聞くけど、フィルターの交換まではあまり意識したことがない」というカーオーナーも多いのではないかと思う。

オイルフィルターとは、汚れたオイルの中にある不純物などをろ過する部品だ。オイル交換時にこのフィルターも交換しないと、フィルター内に古いオイルが約200~500ml(約7~10%)残ると言われ、この残った古いオイルが新品のオイルと混ざり合うことで新品のオイルの純度を低下させ、結果的にオイルの劣化を進めてしまうと言われている。本来であればオイル交換時に同時に交換するのがベストなのだ。



これまでフィルターの交換については、オイル交換2回につき1回というのが“業界の暗黙の常識”とされてきた。しかし、アイドリングストップ車の一般化や近距離の街乗りが増えたことで、これまでの業界の常識とされてきたオイル交換2回につき1回の交換が実態に即していないとして、自動車オイルフィルタなどを製造販売するメーカーなどで構成する業界団体では、ポスターや動画を作成し、同時交換を推奨する様々な活動を行っている。





自動車メーカー各社も同時交換については、整備手帳に明記しており、一般カーオーナーにも今後認知が進むと思われる。オイル本来の性能を引き出すため、そして愛車と長く付き合うために、愛車に合わせたオイル選びとオイルフィルターの交換をお忘れなく。

《CAR LIFE編集部@JCR松岡大輔》

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