知っておきたい「強風」の危険性と「ドア開け」対処法 | CAR CARE PLUS

知っておきたい「強風」の危険性と「ドア開け」対処法

特集記事 コラム
実際の突風や台風による強風は、さらに強いエネルギーを持っているので注意が必要だ
  • 実際の突風や台風による強風は、さらに強いエネルギーを持っているので注意が必要だ
  • 自動車ユーザーが一度は体験するであろう、強風時のあるある
  • 強風時の安全な降り方
  • 子どもは勢いよく開くドアにつられて、クルマから転落する危険性もある
  • 大人でも急に開くドアを押さえるのは難しい
  • 風速があがるほどダメージは大きくなり、キズやヘコミが目立つ
  • テスト1の実験結果
突然の豪雨もさることながら、強風で「ヒヤリ」体験をしたことがあるカーオーナーは少なくないだろう。

中でも誰もが経験するのが、強風時にクルマから降りる際に、ドアが風にあおられて勢いよく開いてしまうこと。回りに何も無ければ問題ないが、ありがちなのは駐車場。相当気をつけて開けないと、隣に駐車しているクルマにキズやヘコミをつけてしまう可能性が高い。

何となく、風が強い日のドア開けは気をつけなければという意識はあるものの、実際、どれほどの危険性があるか、意外と知らなかったりする。そこでJAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 矢代隆義)では、強風時のドア開けについて2つの検証実験を行い、その結果をホームページ内で公開している。


・テスト1 各風速でドアを押さえられるか(モニター※によるドア開け)

隣に駐車したクルマの位置にパイロンを置いて、モニターがドアを開けた際にパイロンの手前でドアを押さえられるのかを検証。結果は下表の通りで、子どもは2人とも風速20m/sでもドアを押さえることができず、大人2人は風速20m/sではドアを押さえることができたものの、風速30m/sでは男性が押さえきれず、風速40m/sになると2人ともドアを押さえられなかった。
※ モニターは子ども2人、大人2人(男女)の計4人。

テスト1の実験結果
・テスト2 風速別での隣のクルマへの加害性(強風であおられたドアによる隣車へのダメージ)

風であおられたドアが隣のクルマにぶつかった時のダメージ(キズやヘコミ)を、風速別に検証。結果は下写真の通りで、風速があがるほどそのダメージは大きくなり、ヘコミやキズがかなり目立だった。

風速があがるほどダメージは大きくなり、キズやヘコミが目立つ

実験結果からわかる通り、大人でも急に開くドアを押さえることは難しい。台風シーズンはもちろん、大気の不安定な時期は突風にも備えて、両手でしっかりドアを押さえながら慎重に開けることを心がけたい。

また、子どもは勢いよく開くドアにつられて、クルマから転落する危険性もあるので、強風時には子どもにドアを開けさせず(チャイルドロックなどを使用)、大人が外からドアを開けて安全に降ろすことも大切なことになる。

強風時の安全な降り方

実際の突風や台風による強風は、さらに強いエネルギーを持っていて、周囲にクルマや障害物がなくても、ドアが開ききってヒンジ(ドアを開閉させる部品)を壊してしまうこともあるので注意が必要だ。
《カーケアプラス編集部》

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