トヨタがあおり運転の当事者2人に「囲み取材」、仮想動画を公開 | CAR CARE PLUS

トヨタがあおり運転の当事者2人に「囲み取材」、仮想動画を公開

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トヨタの仮想動画『あおり運転 囲み取材』
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トヨタ自動車は9月10日、危険なあおり運転がなくなることを目指し、あおった側、あおられた側の2人に直撃取材を行い、生々しい本音がぶつかり合う仮想動画『あおり運転 囲み取材』を公開した。

令和2年の道路交通法の改正により、妨害運転(あおり運転)が厳罰化されて以降も、危険運転を記録したドライブレコーダーの映像がSNSで話題になるなど、あおり運転は深刻な社会問題となっている。トヨタは「後方車両接近告知」や「録画機能」「通報提案機能」などの技術開発を進めているが、ドライバー一人ひとりがお互いの事情を思いやって運転をすることがあおり運転に対して最も有効な対策であると考えている。

あおり運転の実態や加害者側の心理状況としては、71.6%ものドライバーがあおり運転をされた経験があり、あおり運転をした加害者のうち83%があおり運転をした自覚がないという調査結果がある。また、正しい運転ができていないドライバーに対して悪意ではなく、正義感でルールを伝えたと考えているため、あおり運転をしてしまった加害者のうち56.5%が後悔していないという。

トヨタは、誰が悪い・誰が正しいといったものさしではなく、誰もが楽しく外出できるクルマ社会を目指し、多くのドライバーがお互いを思いやって運転できる契機となることを願い、動画を作成した。

『あおり運転 囲み取材』では、街中で発生したあおり運転のシーンから始まり、あおった側、あおられた側の2人に対して囲み取材が行われる。取材陣からの質問にリアルな心情が激しくぶつかり合う中で、驚きのデータや意外と知られていない事実が明かされる。

トヨタの取り組みとしては、事故や急病、あおり運転で困ったときにボタンを押すだけでオペレーターにつながり、ハンズフリーで警察などに出動を要請できる「ヘルプネット」の搭載車種を増やしている。一部の車種にはレーダーセンサーを使用して至近距離の後方車両を検知し、運転者へ対処方法を提案する「周辺車両接近時サポート」を搭載。さらにドライブレコーダーが装着されている車両は「録画機能」を使用して状況を自動で記録し、上書きされにくくするために専用の記録領域へ保存する。また、携帯電話を車内のディスプレイオーディオとBluetoothで接続していれば、ディスプレイに「お困りですか? 110番通報しますか?」と表示され、ハンドル部分にあるボタン操作で警察に通報できる「通報提案機能」もある。

トヨタは今後も技術開発と啓発活動を通じて、安全で快適なクルマ社会の実現を目指していく。

《森脇稔》

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