タイムマシンといわれ、脳裏に浮かぶのは…。軽さと美しさを実現する銀色のステンレス鋼ボディに、翼のように開くガルウイングドア、心臓部を後ろに積んだリアエンジンを有する、そのクルマは「デロリアン(DMC-12)」。◆伝説の名車「デロリアン」デロリアンは、いまから34年前の1985年に公開された映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー(BTTF)』の劇中で、タイムマシンのベース車両として登場したことで一躍脚光を浴びた。その人気は衰えることなく、2019年現在、我が国の自動車博物館「トヨタ博物館(愛知県長久手市)」に車両が展示されるなど、誰しもが認める伝説の名車といえる。▼映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の劇中で、タイムマシンに改造されたデロリアン◆デロリアンは欠陥車!? 開発者が逮捕!?実は、映画『BTTF』が公開される3年前の1982年に、デロリアンの産みの親であるジョン・ザッカリー・デロリアン率いる「デロリアン・モーター・カンパニー(DMC)」が倒産していることをご存知だろうか。デロリアンは、当時の米国内で約2万5000ドルという高額な値段でリリースされながら、発売後に、PRVエンジン(プジョー、ルノー、ボルボの3社が共同開発した排気量2,849ccのPRVV型6気筒SOHCをフランスで製造)の性能不足が指摘され、世間から欠陥車とみなされてしまう。その結果、約8000~9000台も生産されたデロリアンは、大量の事前予約キャンセルで約3000台しか売れず、あっという間にDMC社は経営不振に陥る。そんな状況の中、社長のジョン・ザッカリー・デロリアンが麻薬取引容疑で逮捕されてしまう…。この事実やこの先に起こる出来事は、デロリアンを愛するカーオーナーには周知の事実かもしれないが、一般的にはあまり知られていないだろう。◆デロリアン開発の裏側を「映画化」デロリアンを作り出したジョン・ザッカリー・デロリアン。彼は、天才的自動車エンジニアでありながら、詐欺や横領、脱税を行っていたとされている。それだけでなく、ハリウッドセレブやビジネスパートナー、発明家、さらにはイギリス、アメリカ、スイスの政府から金銭を巻き上げるといった破天荒な人生をおくり、2005年3月19日に他界。その彼の生き様にフューチャーした、初の伝記的映画『ジョン・デロリアン』が、2019年12月7日から、新宿武蔵野館(東京都新宿区)で公開。その後は全国順次ロードショーが予定されている。映画では、デロリアンの象徴ともいえるガルウィングドアが開かれる様子が、優雅に堂々と披露される。さらに、ポンティアック『GTO』をはじめ、数々の名車も登場するなど、クルマ好きにはたまらない作品に仕上がっているようだ。なお、出演はリー・ペイス、ジェイソン・サダイキス、ジュディ・グリア、マイケル・カドリッツほか、監督はニック・ハムが務める。◆極上な「デロリアン」を手に入れる貴重なチャンス!<以下情報は、2019年12月2日時点となります。ご注意ください>最後に、デロリアンを愛車として所有したい人に向けて、編集部から特別な情報をお届けしたい。ミリタリーマニアの間では言わずとしれた有名人・小林雅彦氏が展開する、自動車整備・販売会社カマド(静岡県御殿場市かまど717-6)では、1981年製中期型5速MTの「デロリアン」1台を販売している。国内新規登録済みで、車検(令和元年10月登録で、令和3年10月まで)も行われている。販売される車両は、カリフォルニアのコレクターが秘蔵していた実質ワンオーナーの極上車で、走行距離は1万km以下の掘り出し物。1981年製造の中期型5速MTで、内装もグレーという、まさに映画『BTTF』に登場したデロリアンのベース車と同じ仕様とのこと。デロリアンの弱点であるシャーシはサビ無しで、もちろん修復歴もない。内装のシート生地、ダッシュボードも新車時からの純正品で、左右ドアのヘッドライナーのみリプロ新品に交換済み。さらに、所有後も安心・安全な状態で走行できるように、カマド本社にて、1年以上にわたって予防整備が行われている点は、本当に心強く、車体の状態も信頼できる。対策部品がしっかり組み込まれているので、快適でシャープなクルージングを楽しめること間違いなしだ。燃料系統は、タンク内清掃に始まり、燃料ポンプから配管やフィルターまで対策品に交換済み。冷却系も対策品のアルミ製ラジエーターに始まり、ジョイントホースは全量交換し、ウィーターポンプも対策品に交換済み。環境配慮と日常使いを意識し、エアコンはR12仕様からR134仕様へ変更されており、コンデンサーから配管パイプ、コンプレッサーまで新品対策品に交換済みとのこと。このほか、車高は、欧州仕様のショック&スプリングに交換されており、ややダウンに調整されているため、コンビニの入り口などでも気を使う必要がない。販売価格は、ベース車が高額だったため、車両本体価格は1000万円(消費税、諸費用別)。カマドの小林社長は「自分がいままで見て来た数十台のデロリアンのなかでも一番程度が良いので、自信を持ってお勧めできます!」とコメント。この極上な個体が気になる方は、早めにカマド本社へ電話(0120-373-413)で問い合わせしてほしい。<店舗情報>カマド〒412-0039 静岡県御殿場市かまど717-6tel.0550-82-2854/0120-373-413, fax.0550-84-0917営業時間:平日8:30~19:00(最終受付17:30)定休日:水曜日ホームページ:https://www.k-m-d.co.jp/
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