大切な愛車に乗って、由緒ある歴史と伝統が息づく古里の町並みを眺めながら、家族やパートナーとともに、穏やかで楽しいひと時をゆったり過ごせたら…。そんな憧れを叶えてくれる、ヴィンテージカー・ラリーイベント「ツール・ド・アリタ2019」が、11月9日・10日の二日間にわたって開催された。ツール・ド・アリタのはじまりは、2014年。優美さが際立つドイツ・マイセン磁器に影響を与え、400年もの時を重ねながら色褪せない美しさを誇る陶磁器「有田焼」の里・九州有田を舞台に「古い町並みと豊かな自然が人と車をつなぐ…」をコンセプトとして始動。ヴィンテージカーを愛車として大切に維持しているオーナーたちが、有田で暮らす人や自然、焼き物文化にふれながら、有田と関わりのある周辺の町を優雅に走る。コースマップのコマ地図にしたがってゴールを目指す途中には、ポイント制のクイズやゲームがあり、パートナーとともに知性を活かし、思考をめぐらせて規定時間内に目的地へとたどり着く…。簡単なようで難しいミッションをクリアしながら愛車で走り切る。それが実に面白いのだ。昨年開催された「ツール・ド・アリタ2018」のハイライト動画を見れば、雰囲気を感じ取ってもらえることだろう。6度目の開催となった今回は、初の試みとして、参加オーナーたちのヴィンテージカーを展示。有田焼のお買い物ツアーや、窯元でのトレジャーハンティングツアーに加え、佐賀県武雄市水害復興支援として、有田焼など様々なアイテムのチャリティーオークションも開催され、多くの来場者たちが参加する場面も。このほか、輸入車ディーラーの新車やスーパースポーツカーのカーシェアサービス車両、バイクガレージハウスの展示なども行われた。伝統の里・有田に集まったヴィンテージカーたちの姿が視界に入った瞬間、ヨーロッパの街角に降り立ったかのような、錯覚を覚えた。1962年製のドイツ車「ポルシェ356カブリオレ(オリジナルコンディション)」のふっくらとした丸みや信じがたい艶やかさ。1972年製のフランス車「シトロエン DS Super 5」の宇宙感を彷彿とさせる独特な佇まい。1955年製のイタリア車「フィアット600」のころっとした愛らしいミニマムさには心が踊り、ペイントが施され1978年製のドイツ車「VWビートル」はオーナーカスタムではなく、ヤナセ限定モデル!? という意外な驚きなど…。言葉では表現しきれない目眩く情景に息を呑んだ。佐賀や長崎、福岡、大分といった九州エリアだけでなく、東京からも参加するオーナーたちの、最上級の愛で維持されているクルマたちの美麗極める姿を紹介したい。展示会場には、ドリンクやフードを提供するキッチンカーもあり、軽食を楽しみながらゆったりとヴィンテージカーの美観を楽しめる工夫があった。それだけでなく、愛車のオリジナルイラスト制作をオーダーできたり、ヴィンテージカーを愛する想いとこだわりがほとばしる上質なデザインのイベント公式グッズ(ステッカー、缶バッチ、トートバック、写真集など)を購入することもできた。イベント2日目に開催されたゲームラリーの様子は、続編記事として近日中に公開予定。オーナーたちが愛情をかける麗しきヴィンテージカーたちが、陶磁器の里・有田を優雅に走りきった姿を見逃さないでほしい。《「ツール・ド・アリタ」エントリーについて》エントリーカテゴリーは以下の通り。・ヨーロピアンヴィンテージクラス:1980年まで製造されたヨーロッパ車、または同型で1990年まで製造された車両・アメリカンヴィンテージクラス:1980年まで製造されたアメリカ車・ジャパニーズヴィンテージクラス:1980年まで製造された日本車・ヨーロピアンヤングタイマークラス:1980年~1990年まで製造されたヨーロッパ車、または同型車主催者による写真審査があり、詳しい参加条件等については、ツールドアリタ運営事務局(株式会社リードグラフィクス内/092-409-2484/http://td-arita.com/)へ。
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