「しっかりしている」の本当の意味、コンプライアンスから選ぶ修理工場…ボディーショップオクムラ | CAR CARE PLUS

「しっかりしている」の本当の意味、コンプライアンスから選ぶ修理工場…ボディーショップオクムラ

ショップ紹介 ショップレポート
「しっかりしている」の本当の意味、コンプライアンスから選ぶ修理工場…ボディーショップオクムラ
  • 「しっかりしている」の本当の意味、コンプライアンスから選ぶ修理工場…ボディーショップオクムラ
  • 「しっかりしている」の本当の意味、コンプライアンスから選ぶ修理工場…ボディーショップオクムラ
  • 「しっかりしている」の本当の意味、コンプライアンスから選ぶ修理工場…ボディーショップオクムラ
  • 「しっかりしている」の本当の意味、コンプライアンスから選ぶ修理工場…ボディーショップオクムラ
  • 「しっかりしている」の本当の意味、コンプライアンスから選ぶ修理工場…ボディーショップオクムラ
  • 「しっかりしている」の本当の意味、コンプライアンスから選ぶ修理工場…ボディーショップオクムラ
  • 「しっかりしている」の本当の意味、コンプライアンスから選ぶ修理工場…ボディーショップオクムラ
  • 「しっかりしている」の本当の意味、コンプライアンスから選ぶ修理工場…ボディーショップオクムラ
愛車の整備・修理の際に購入したディーラーなどを選ぶ人が多い一方で、実はディーラーも預かった自動車を近隣の修理工場に依頼していることは少なくない。そして近年、そうしたプロが修理の依頼先を選ぶ際、技術はもとより、1つの基準として「コンプライアンス」も見逃せない要素となっている。



日本では2000年頃から耳にすることが増えたこの言葉。直訳では「法令遵守」という意味だが、実際にはモラルや倫理といった社会規範全般が対象で、環境配慮をはじめ、最近では「働き方改革」という言葉に象徴されるような労働環境など、企業の全般的な社会的責任を求める風潮が強くなってきている。

そして、アナログなイメージがいまだ根強い町の修理工場でも、それは無視できないものになっている。


◆入庫車両が指し示す確かなコンプライアンス品質

京都市山科区にある1977年創業の老舗修理工場「ボディーショップオクムラ」は、今年4月に工場を新設した。既存社屋の隣接地に増設された新社屋はモダンなデザインで、工場内のいたるところに掲げられた「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)」の標語通り、作業スペースも清廉な雰囲気。整備・修理のほか車両や保険販売まで手掛けており、整えられたお客様用駐車場や商談・待合スペースなど来店客への気遣いにも配慮が行き届く。いわゆる“町の修理工場”とは思えない程にクリーンで開かれた店構えだ。






そして、その工場内を覗くと輸入車がずらり。塗装や車検・整備など年間約5200台の入庫を誇り、その半数近くがメルセデス・ベンツやBMW、アウディ、VW、フィアット・アルファロメオといった各輸入車ディーラーからの依頼だ。






実はこうした欧州車メーカーは、高級車というイメージも強いが、環境や人体への配慮といったコンプライアンス意識も高い。ボディ外装1つとっても、国産車よりも早くから自然環境や人体に優しい水性塗料を採用し、一部のハイエンドモデルでは軽量化を図るべくアルミニウム素材を導入。

一方で水性塗料もアルミ素材も修理には相応の設備や技術を要するため、国内では対応していない工場も少なくない。そんな中でディーラーから多数の依頼を受ける同社では水性塗料やアルミニウムボディ車の修理に対応し、四輪アライメント調整や3次元ボディ計測といった設備も取り揃える。入庫された多数の輸入車は、コンプラ意識の高い輸入車ディーラーからの要望にしっかり応える同社の高い品質の証といえるのだ。






さらに奥村泰正代表は、「入庫車両の多くがいわゆる高級車。それに囲まれているとそれが当たり前になりがちだが、それ相応の対価を頂戴して修理を請け負う以上は、動かす際や修理の際など細心の注意、心構えをもつように常にスタッフに徹底している」と、設備のみならず社員教育にも熱を入れる。

スタッフも並の心構えでは務まらない環境だが、普段接することが少ない高級車に携われるのは、モチベーションの面で嬉しい要素。奥村代表は、「贔屓目かもしれないが、弊社スタッフの習熟度は他社さんと比較しても早いのでは」と自社スタッフへ厚い信頼を寄せる。





◆認証取得で名実ともに「しっかりした工場」へ

ボディーショップオクムラでは今年9月10日、テュフ鈑金塗装工場認証の「プラチナ認証」を取得した。テュフは世界各国の幅広い業種で導入されているドイツの第三者監査機関で、鈑金塗装工場認証は先述したコンプライアンスや設備、修理品質などを包括して監査する。水性塗装やアルミ修理も監査対象としたプラチナは最高位の認証だ。



従来からメルセデス・ベンツの鈑金塗装の指定や品質管理に関する国際規格ISO9001認証を取得していた同社。今回のテュフ認証について奥村代表は、「ISOもそうだが、“設備や技術がある“という自己満で終わるのではなく、第三者の目で一企業としての品質を評価してもらいたかった」と語る。今月には、同じくテュフが監査するBMWグループの鈑金塗装工場の認定も取得見込みで、実際の入庫実績にとどまらず第三者機関による認証・認定と、名実ともに「コンプラ品質が確かなしっかりした工場」であることが証明された形だ。




かつては「職人の世界だから」「腕が良ければ」などという言葉で済まされてしまうこともあった自動車修理におけるコンプライアンス。だが、もはやどんな小さな町の修理工場でも「しっかりしていること=社会的な責任」が求められる時代で、ボディーショップオクムラのような確かな品質を誇る修理工場も増えつつある。これまで「しっかりして“そう”」という理由のみでディーラーに整備・修理を依頼していたドライバーは、テュフ認証などを参考に改めて「しっかりしている工場」を探してみても良いかもしれない。
《カーケアプラス編集部@相原駿》

関連ニュース

特集

page top