暑さのピークを迎えていた8月初旬、とあるカーショーが千葉県・幕張メッセにて開催されていた。そのショーの名は『AUTOMOBILE COUNCIL(オートモビルカウンシル)』。"クラシック・ミーツ・モダン"をキャッチコピーとするこのユニークなショー会場の一画に…。現代カーオーディオの先端を走る"DIATONE"もブースを出展。デモカーを2台並べてサウンドデモンストレーションを実行した。その音は、熱心な"クルマ好き"たちの耳と心にどのように響いたのか。会場で集めた声を、詳細にリポートする。■"自動車のヘリテージを愉しむ文化を日本にも"…。最初に、『AUTOMOBILE COUNCIL』がどのようなカーショーなのか簡単に紹介しておこう。同ショーは、2016年に初開催された比較的に若いカーショーだ。"自動車のヘリテージを愉しむ文化を日本にも"というコンセプトのもと(ヘリテージとは受け継いだものとか遺産という意味を持つ言葉)、国内外のクラシックカーが大量に展示され、それらが現代にどう繋がってきたのかを感じ取れるショーとなっている。結果、展示されているクルマのマニア度は比較的に高めで、訪れる人々のクルマ好きの度合いも高めな印象がある。なお、来場者数は年々増え(3日間合計の来場者数は昨年が約2万7,000人、今年はそれを上回る約3万500人を記録)、認知度も年々高まっているようだ。そこに"DIATONE"が持ち込んだのは、カーナビ『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ300PREMI』を搭載した"トヨタ・プリウス"と、『NR-MZ300PREMI』を核とする本格ハイエンドシステム搭載車"メルセデス ベンツ・A180 Sports"。なお当車に採用されているスピーカーは、車載用"DIATONE"スピーカーのフラッグシップ機『DS-SA1000』とサブウーファー『SW-G50』。どちらも誉れ高い実力機だ。これらの音を耳にしたカーマニアたちの反応を、早速ご紹介していこう。まずは「旧いクルマを観たくてやってきた」という52歳・男性の話から。「"メルセデス ベンツ・Bクラス"に乗っているのですが、スピーカーは純正のままなんですね。ちょうど試聴デモカーに"Aクラス"が展示してあったので、愛車とどれくらい音が違うのかを確認したくなり、ブースに立ち寄りました。"DIATONE"の音を聴いて、驚きました。家ではハイレゾ音源が聴けるオーディオシステムを組んでいるのですが、その音と変わらなかった。いやむしろ、このクルマの方が良かったかもしれないです。各楽器の位置が正確に分かりましたし。クルマの中で良い音が聴けるとは思っていませんでした。あきらめていたんです。カーオーディオに対する見方が変わりました。システムの搭載を検討してみたいですね」■「スピーカー交換をしてある愛車よりも、純正のままの"プリウス"の方が音が良かった」続いては、「めったに観られない歴史的なクルマが観たくてやってきた」という39歳・男性の話を紹介する。愛車は"三菱・コルト"。「年式の旧い型に敢えて乗っています。形が好きなんです」とのことだ。「"DIATONE"のことは前から気になっていました。しかしこれまで音を聴ける機会を逃していました。クルマは全般的に好きなので、"東京モーターショー"はじめ各地で開催されるいろいろなショーに行っていますが、その度に"DIATONE"ブースを覗いてみるといつも混んでいて。今日はたまたま試聴待ちの列が短かったので、遂に聴くことができました。ちなみに愛車には音が良いと言われている他社のナビとスピーカー(市販エントリーモデル)に換えてあります。"プリウス"の音を聴いて、これにしておけば良かったなと思いました。ナビを換えただけなのに、自分のクルマより音が良い(笑)。あと2年くらいしたらクルマを乗り換えようと思っていますが、そのときには『DIATONE SOUND.NAVI』を検討してみたいですね」次には、本格的なカーオーディオシステムを搭載しているという54歳・男性の声を紹介する。愛車は平成4年式の"日産・スカイライン"。「2台とも聴きましたが、インパクトが強かったのは"プリウス"の方ですね。愛車には外部パワーアンプも使った本格オーディオシステムを搭載してありますが、その音と比べても遜色なかった。ナビだけで完結させてもあの音が聴けるなら、その方がいいのかなという気持ちにもなっています。『DIATONE SOUND.NAVI』のことはTVCMで観て興味を持っていましたが、実際に音を聴いたのは初めてです。内蔵パワーアンプでもここまでの音が出せるんですね。今日は良い体験ができました」■"クルマ好きにして音楽好き"、それぞれ"好き"の度合いが高いカーマニアたちがブースを訪問!今回は特に、"クルマ好きにして音楽好き"という人の声が多く聞けた。どのカーショーでも"DIATONE"ブースに立ち寄る人たちからはそんな傾向が少なからず感じ取れるが、『AUTOMOBILE COUNCIL』の来場者たちはやはり、他にも増してその熱量が高い。続いても、クルマと音楽の両方を楽しんでいるというマニアの話が聞けた。"ユーノス・ロードスター"に乗る、45歳・男性はこう話した。「ビンテージカーが好きで、当ショーには初回から毎回来ています。その中でこのブースに寄ったのは、そろそろスピーカーを交換しようと思っていて、その参考になればと。クルマが旧いので、ドアの内張りパネルの生地を張り替えたいと思っていて、その時にスピーカーも替えてしまおうと考えているんです。今使っているスピーカーも市販品なのですがグレードアップさせたいと思っていて。ちなみにヘッドユニットにも市販品(他社)を使っています。細かくサウンドチューニングができるモデルで、調整も自分でやっているのですが、"プリウス"の音は自分のクルマより良かったです。チューニング技術の差でしょうね。目指すべき音の見本を聴けた気がします。そして、次は『DIATONE SOUND.NAVI』にしてみたいという気持ちも湧いてきました(笑)。次には、平成5年式の"トヨタ・クラウン マジェスタ"に乗っているという52歳・男性の話を紹介する。会場を訪れた目的は「クラシックカーを観るため」とのことだった。「愛車にもオーディオシステムが積んであります。このクルマを手にした平成7年頃に組んだシステムです。そろそろシステムを見直そうかなと思っていて、最新ユニットの音を聴いてみたくなり試聴しました。どちらの音も良かったのですが、この2台の中間的なシステムを組むのが良いような気がしました。『DIATONE SOUND.NAVI』+市販スピーカー、このくらいがベストなのかなと。予算のことを考えても。ちなみに"DIATONE"のことは何十年も前から知っていて、興味を持っていました。今のクルマにはまだまだ長く乗るつもりですが、やっぱりオーディオは換えたいですね。参考になりました」■「20年前に組んだシステムと比べて進化が著しい。カーオーディオはここまできていたんですね(笑)」愛車選びにもこだわりを持っている人が多く集まることも、当ショーの特徴のようだ。そして"DIATONE"ブースに立ち寄る人の多くは、音に対してのこだわりもいつも以上に強かった。続いて紹介する方などは、その典型とも言えそうだ。クリエイティブ系の仕事をしているという65歳・男性。愛車は旧い"アルピーヌ"。「クルマは何台か所有していてその中の1台である"アルピーヌ"には、20年くらい前にある程度本格的なオーディオシステムを積みました。さすがにそろそろスピーカー交換をしようと考えていて、"DIATONE"も候補に考えていたのでこのブースにも寄ってみたんです。"メルセデス ベンツ"の音を聴いて、チューニング機能の精度が当時と比べて格段に上がっていることに驚かされました。今はここまで進歩しているんですね。スピーカーも高性能になっています。かつては、解像度が上がっていくと音が硬くなる傾向が強かったと思うのですが、今は解像度が高くても硬くならない。まろやかでスムーズでした。スピーカーだけではなく、システム全体を入れ替えたくなりましたね(笑)」さて、最後は女性の声もお届けしよう。クルマ好きなご主人の付き添いで当会場を訪れたという45歳のご婦人、愛車は"トヨタ・C-HR"とのことだ。「主人と別行動で歩いていて、ふとここに立ち寄りました。自分のクルマの音とどう違うのかが知りたくて。"プリウス"の音に感動しました。ナビが違うだけなのに、全然聴こえ方が違っていました。特に驚かされたのは映画の再生音です。360度、どこからでも音が聴こえてきて。まるで映画館にいるみたいでした。家に帰ったら、自分のクルマでも映画のDVDをかけてみようと思っています。普段車内で映画ソフトを再生することがなかったので、同じように聴こえるものなのかを試してみたい。同じようには聴こえなかったら、このナビに換えたいです。いやほんとに(笑)」『AUTOMOBILE COUNCIL』の"DIATONE"ブースでの取材を終えて、濃密なカーライフを送ろうとするとき、音楽も重要な要素となり得ることを再認識できた。ドライブと音楽はやはり、切り離しがたい関係にある。クルマ好きには音楽好きが多く、そしてクルマにこだわる人の中には、音にもこだわる人が多い。そしてそんな人たちに、"DIATONE"の音は好感を持って受け入れられていた。"DIATONE"があれば、カーライフがさらに楽しくなることもまた、間違いなさそうだ。