警察庁は1日、高速道路における「あおり運転」などの全国一斉取締りと、注意喚起のための広報活動を都道府県警察に指示した。実施期間は1日から7日までの1週間。あおり運転を中心とする悪質、危険な運転による高速道路上の事故がなくならない状況が続いていることを重く見た。これを受けて、各県警では初日から厳しい取締りが始まっている。愛知県岡崎市では昨年、あおり運転を続けた後に追越車線で停車して車両5台が絡む事故が発生。今年2月に大学生が逮捕された。その愛知県警は1日午後に、新東名豊田IC(豊田市)のヘリポートで撲滅出発式を実施。航空隊のヘリコプター、白バイ、パトカーが参加した。危険運転を空から監視。その状況を無線で地上の車両に伝えて取締りを行うことを強調したものだ。また、東名高速下り線上郷SA(豊田市)では、あおり運転の危険性や、その対処法などを記載した啓発チラシを運転者らに配布。注意を呼び掛けた。煽り運転を受けた場合は、絶対に挑発行為にのらずに、左端の車線に移動。なるべく人目のあるところに停車して、あおり運転車両をやり過ごすこと。ドアロック、窓を閉めて、相手の運転者の相手をせずに、110番で警察に連絡するよう呼び掛ける。また、犯人検挙のためドライブレコーダーなど画像提供も求める。愛知県警に留まらず、航空隊のヘリコプターを使った空陸連携の監視は、全国各地の高速道路で展開される。