OBDによる車両の診断がポピュラーになっている近年、6月1~3日の期間、東京ビッグサイトで開催されているオートサービスショーに出展しているツールプラネットから、注目のメンテナンスツールが登場したので取材に出かけた。自動車用の診断機を製造するツールプラネットは、自社ブランドの診断機の幅広いランアップに加え、複数のメーカーに対して診断機をOEM供給する高い技術力を持つ自動車用診断機の専業メーカーだ。製品開発の技術力に加えて、作業するユーザーの側から見た使いやすさを追求する独自の開発スタイルも同社の強みだ。今回のショーで出展された「TPM-i」(8月リリース予定)が注目モデル。商品のカテゴリーとしては診断機ではなく「メンテナンスツール」としているところにも注目。同社もラインアップする従来の診断機のように複雑なメニューや操作などを省き、ユーザーであるメカニックスタッフがクルマの整備中に必要になる、特に重要でよく使う機能だけに特化して使いやすさを重視したモデルとした。メンテナンスモードには「タイヤ」「オイル」「バッテリー」「ブレーキ」の日常点検でたびたび用いる項目に絞ってショートカットを設定。わざわざメニューをたどって項目を見つけ出す手間なしに、目的の作業が行えるのが特徴。オイルの油温確認や電動オイルポンプエア抜きなど、バッテリーであれば放電電流積算値リセット、さらにブレーキであればEPBパッドやABSオイルエア抜きなど、各種メンテナンス時のサポートを行うことができる。◆使いやすいデザイン&システムで点検時に常に携行して便利に使える「国産乗用車」「国産大型トラック」「輸入車」のオプションソフトを用意。各車種に合わせたメニュー設定を備え使いやすさを高めているのも特徴。ソフトのアップデート(年間更新料が別途必要)も本体をPCにUSB接続し、同社のサーバーにアクセスしてアップデートデータの有無を確認してダウンロード&更新するというもの。新型車の追加やデータの変更などへの対応も安心して使えるメンテナンスツールの基本だ。国産トラックではDPFの強制再生作業を行えるのも魅力。複雑な作業をTPM-iを使って一連の流れで行うことができ、DPF再生手順になれていないメカニックでもスムーズに作業できる。また、マイクロSDカード(8GB)を装備しているので診断状態をメモリーしておくことも可能。異常時の前後を時系列でチェックして、どの部分に異常が発生しているのかを位置早く、的確に判断することができるのもこのモデルの魅力のひとつだ。デザイン面では小型ボディ&片手操作が可能なデザインにこだわったTPM-i。裏面には指を沿わせるエグリ加工も施され、手に持ったときのフィット感も高い。作業着のポケットにすっぽりと収まり、さまざまな作業中に利用可能だ。診断機の複雑な操作やPCの起動といった面倒な準備&作業なしにすぐさま診断できる手軽なツールとして利用の範囲が広がりそうなTPM-i。すでに診断機を備えている整備工場などでも、手軽に点検作業を行うためのツールとしてもてはやされるであろう新製品となりそうだ。ツールプラネット製品情報はこちら
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