ネクステージは、「電気自動車の中古車購入」に関する調査を実施し、その結果を発表した。
この全国調査で、電気自動車(EV)の普及に向けた課題が明らかになった。調査結果によると、EVの魅力として「環境性能」と「燃費の効率性」が挙げられる一方、購入の最大の障壁は「充電スポットの少なさ」と「車両価格」であることが判明した。
調査は2024年11月11日から14日にかけて、全国の20歳から59歳の男女1101名を対象にインターネットで実施された。
結果によると、EVに乗車・運転した経験がある人は全体の約3割にとどまっている。次に買い替える際にEVを選びたいと回答した人は4.1%で、ガソリンハイブリッド車やガソリン車が多数を占めた。
EVを購入する際の最大の障壁として「充電スポットの少なさ」が挙げられた。特に集合住宅では、複数のオーナーがそれぞれ充電スポットを設置することは現実的に難しい状況だ。また、「EVスポット」は増えているものの、「急速充電器」の設置数はまだ少なく、充電に40分から12時間程度を要することも、ガソリン車の給油に慣れているユーザーにとってはネックになると推察される。
中古EVの購入に関しては、68.4%の回答者が不安を抱えていることが分かった。特にバッテリーの消耗具合について気にしている人が多く見られた。バッテリーは交換費用が高価なことや、不具合があった際のアフターサービスについても不安を感じている人が多いことが推測される。
今回の調査結果は、EVの普及に向けて充電インフラの整備や価格面での課題解決、さらにはバッテリーに関する消費者の不安を払拭する取り組みが必要であることを示唆している。