国土交通省自動車局は、車検を受けずに公道を走っている車両に対する注意喚起の実績をまとめた。車検の有効期限は車検証を見なくても、フロントガラスに貼ってある車検ステッカーでわかる。それでも車検切れで走っている車両は一定程度存在すると考えられ、同局は様々な方法で注意喚起を行っている。歩道橋などに設置したナンバー読取装置で、通過する車両のナンバー情報と車検証情報を照らし合わせて、無車検車を発見する方法もそのひとつだ。2016年度は、札幌市東区、広島市南区、松山市、福岡市博多区、那覇市と全国5か所で拡大して実施した。その結果、登録車約25万台の車両に対して497台(0.19%)、軽自動車約14万台に対して586台(0.41%)の無車検車を割り出した。これをもとに使用者に対して、運行の禁止と車検を促す指導ハガキを、17年2月末から1083台に送付した。そのほかに、車検者情報で車検切れ1年以内と思われる車両5万7000件に注意喚起のハガキを送っている。また、国交省ホームページには無車検・無保険車の通報窓口が設けられている。ここに寄せられた情報をもとに、車検証情報を確認、該当すると思われる使用者に注意文書を送付している。15年度は無車検車と車検ステッカーの貼付がない車両、合計134台が対象となった。
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