長野県飯田市の恒例イベント『飯田丘のまちフェスティバル(丘フェス)』が11月3日に開催され、16回目を迎えた今年は市内を中心に約50,000名が各地から来場。コスプレイベントやフィギア販売、ご当時グルメサミットなどが飯田市中心市街地で行われ大盛況となった。
様々な催しが企画された中で、飯田市内の中央通り1丁目&2丁目にズラリと80台ものクルマが並べられた「名車展示」について紹介したい。
クルマ愛好家「南信州名車倶楽部」が9年前から企画
この名車展示は、長野県飯田市など南信エリア近郊で暮らすクルマ愛好家・南信州名車倶楽部メンバーたちが企画したもので、9年前となる2015年11月の初展示時は40台だったが、今年は最多となる総勢80台が集まった。展示車両に目を奪われて思わず立ち止まり、歓喜の声を上げて思い出話や写真撮影などを楽しむ来場者たちの姿が各所で見られた。
「ペダルカーレース」や「飯田技術専門学校」の展示もあり
2019年から行われている子ども向けの「ペダルカーレース」も毎年大好評。南信州名車倶楽部メンバーたちがこの日のために用意した複数台のペダルカーが並べられ、子どもたちが大興奮しながらレースを楽しむ様子が微笑ましかった。
また今年2度目となった、長野県飯田技術専門学校 自動車整備科のマシン展示も行われた。ホンダが開催する低燃費競技会「エコマイレッジチャレンジ全国大会2024」にエントリーするために作り上げられたマシンが展示されていた。
展示車両の大半が「個人の愛車」
クラシックカーの展示イベントは、車種や年代などが限定されているケースが多い。だが丘フェスの名車展示は『とにかく、自分の愛車に情熱を注いでいるヘンタイならOK!』というのが展示条件になっており、展示車の大半が個人の所有車だという。
名車展示のスタート地点で、多くの人たちが足を止めて眺めていたクルマはTVRタスカンだった。見る角度によってボディカラーが変化し、独特なフォルムも特徴的な希少車であり、滅多にお目にかかれない名車といえるだろう。また、映画『007』シリーズのボンドカーとして知られるロータス・エスプリSr.1も独特な存在感を放っていたりと、車種や年代が様々で実にバラエティ豊かなクルマたちが展示されていた。
まさか「フォードGT40」!?
名車展示の中間地点といえる場所に、4台のスポーツカーが展示されていたのだが、その中でひと際注目を集めていたのはフォードGT40だった。オーナーに話を聞いたところ、2003年1月にフォード・モーター創立100周年を記念して限定販売された車両の1台なのだとか。2020年1月に日本公開され大ヒットとなった米国映画『フォードvsフェラーリ』に登場したフォードGT40が目の前にあるかのようで、その存在感は圧倒的だった。
名車展示で目を引いたクルマたち
このほか、今回の名車展示で目を引いたクルマたちの雄姿をピックアップする。オーナーたちが情熱を注いで、大切に乗り続けている愛車たちの雄姿をぜひ楽しんでほしい。
なお来年2025年11月3日の丘フェスでも名車展示を予定。愛車を展示したい方は、ぜひ南信州名車倶楽部 事務局(0265-25-5151/相互車体・内山)へ問い合わせしてほしい。