個人間取引の中古車ローン仲介サービス「UcarNext」を運営するfurasucoは6月26日、三井住友海上と、中古車を買いたい個人の与信をAIで評価するローン審査モデルの開発を開始すると発表した。
近年、中古車を購入する消費者ニーズも多様化し、従来の販売店を介して購入する方法に加え、個人同士で中古車を売買するニーズも増加傾向にある。しかし、個人間売買では未払いのトラブルが生まれる可能性があるなどのリスクから、ローンが制約されているという課題がある。
新たに開発するローン審査では、個人間取引の仲介を行うfurasucoが保有するデータを匿名加工し、三井住友海上の保有するAIエンジンを活用することで、適切な個人間取引を支援するモデルを構築。中古車の個人間売買で懸念されているリスクを減らし、中古車の個人間売買の健全化と、市場拡大に貢献する。さらに2023年7月を目途に、UcarNextサービス利用者向けに、三井住友海上の自動車保険を提供開始。これにより、車両購入から保険手配まで、ワンストップで個人売買を支援する。
furasucoは今後、全国47都道府県の車両購入希望者を支援できるよう、地方銀行や信用金庫の持つマイカーローン商品を中心にサービス連携を展開。また、金融商品取引事業者との連携も図り、サービスの拡充を進めていく。