プロトコーポレーションは、「自動車に関する総合アンケート」の結果を「プロト カーユーザー レポート 2023」にまとめ、クルマ情報メディア「グーネット」内にてダイジェスト版を公開した。
プロト カーユーザー レポートは、日本国内に在住する20歳以上の自家用車保有者で、かつ中古車ユーザー対象に1999年から実施している定点調査。現保有車の実態や自動車購入時の意識等を調査することで、今後の自動車マーケットの動向を探るための基礎データ作成を目的としている。
●どんな情報を集めるか
調査結果によると、利用メディアでの情報収集内容(複数回答)は、「各車種の購入相場」(40.5%)がトップ。以下、「各車種のカタログ・スペック情報」(38.1%)、「各車種の口コミ・レビュー」(32.5%)と続く。また、前回調査(2022年)と比べて、「下取・買取価格」が13.4%から24.1%に、「販売店の口コミ・レビュー」14.7%から24.1%に増加。インフレ・物価高の影響により、下取・買取価格も含めたトータルでの支払い価格を意識し、販売店への信頼・安心を求めたユーザーの高まりが伺える。
●予算決定の要因は相場
予算決定時の行動は、「欲しい中古車の相場を調べて、決定した」(32.2%)がトップ。「貯蓄額・資産額」(21.5%)、「ローンや月々支払額」(16.1%)と続く。年代別では20代で「ローンや月々支払額」を基準に決定しているユーザーが多く、ワンランク上の車購入などを検討するユーザーは少なくなってきているようだ。
●販売店には問い合わせしない
販売店への事前問い合わせについては、「問い合わせしなかった」(40.1%)がトップ。「見積り依頼」(34.8%)、「電話問い合わせ」(26.3%)と続く。ウェブ上での中古車コンテンツが年々リッチ化しており、問い合わせせずとも十分な情報収集ができているユーザーが多くなっていることが要因のひとつと考えられる。また、地方別では「四国」で「特に問い合わせをしなかった」(49%)で最も高い。