6月4日(日)、京都にある丹波ワインの醸造所「TANBA WINE」(京都府船井郡京丹波町豊田鳥居野96)でアルファロメオやフィアット、ジープといった新旧のイタリア車やアメリカ車が集結するイベント「Ciao!2023 From Italy&AMERICA with love」が開催された。
このイベントは、京都を中心に近畿や北陸に拠点を展開する自動車部品商の株式会社大黒商会(井上雅文代表取締役)の輸入自動車事業部(フィアット・アバルト・アルファロメオ・ジープ京都/Ciao実行委員会)が主催し、イタリア車を始めとする新旧の輸入車やその国の文化などを身近に感じてもらうことを目的にこれまでも不定期に開催されてきたが、コロナ禍の影響などもあり、今回は2018年以来、5年ぶり7回目の開催となり、旧車ファンやイタリア車のカーオーナーや家族連れなどで大いに賑わった。
イベント開始の10時に近くになると、アルファロメオ、フィアット、マセラティ、フェラーリなどのイタリア車を始め、ジープなどアメリカ車も会場へ続々来場。京都のみならず、他県ナンバーも多く、緑豊かな丹波の自然を背景に、新旧問わず色とりどりの輸入車が列をなす光景は壮観だった。
同社の井上社長は「このイベントは輸入車のカーオーナー、特に弊社がディーラーを務めていることもあり、イタリア車のカーオーナーの皆さんの交流の場になればと思っています。いわば“フェス“のようなイメージに近いものです」とイベントの意義を話す。その言葉通り、カーオーナー同士の交流や写真撮影などが各所で盛んに行われ、オーナーズミーティングさながらの様子も多く見受けられたのが印象的だった。
イベントでは他にも、アルファロメオ147・MTの「1円オークション」やキッズコーナーの展開、スペシャルショップの出店など見所が多く、会場の至る所に来場者の笑顔が溢れていた。
また、来場者がお洒落だと思う車に投票し、その票数を競う「おしゃれな車コンテスト」には、古いものでは70年以上も前の型式のフィアットやアルファロメオが展示されており、多くの来場者が足を止め、興味深そうに車体を眺めている様子が印象的だった。
欧州各国では、いわゆる旧車に対する捉え方が日本とは全く異なり、古いクルマ=環境に悪いという単純な括りではなく、旧車をヒストリックカー(歴史を創ってきたクルマ)として、その価値を認めている傾向が強い。日本でも昨今、旧車ブームが熱いが、ブームで終わらず旧車がその国の文化として定着するためには、今回のようなイベントの開催が大きな意味を持つように感じた。