千葉県佐倉市にある佐倉草ぶえの丘で5月13日、「サクラ・オートヒストリーフォーラム」が開かれ、時代を彩った往年の名車約110台がエントリーした。
成田地区勤務の航空会社技術者たちによるクラシックカー愛好家が設立した「サクラモータークラブ(SMC)」の主催。2011年に始まり、コロナ渦の中断を経て4年ぶり10回目の開催となった。
参加条件は、1993年以前に生産され、オリジナルを保ち、自走で参加可能な4輪車、及び1972年以前に生産されオリジナルを保っている2輪車。今年は110台の4輪車と4台のバイクがエントリーした。
オリジナル性が高くナンバー付きということで、現役感あふれるグッドコンディションのヒストリックカーが多いのがこのイベントの良さ。今回も様々な顔ぶれとなった。
ビンテージものとしては1926年式と31年式のフォード『モデルT』の2台が古式ゆかしいエンジン音を響かせた。また、デビュー間もない最初期型の”デメキン”スバル『360』(1958)や、英国仕様のホンダ『Z600』(1972)、2400ccの5ナンバー車メルセデス『ベンツ240GD』(1979)などレアな車両がそこかしこに。ボルボは『PV544』(1959)、『P1800』(1970)、『P1800ES』(1972)の3台が美しい縦列で展示されていた。
この日は昼前から雨模様となったが、恒例の市内沿道を走るパレードも慣行。約100年前のT型フォードも含め、オープンカーのトヨタ『パブリカコンバーチブル』(1966)なども快走した。
また、これも恒例となった特別講演では、「軽自動車の先駆ホンダN360」と題して元本田技研デザインスタジオの青戸務氏が登壇。当時の開発秘話などが語られた。これに合わせてN360関連車両4台が特別展示としてステージに展示された。
SMCの前原克彦会長肝入りであるバラ園はちょうど見ごろを迎え、園内を散策する来場者も多かった。