“本物の修理”でロードスターのレストアを行う「郷田鈑金」が取得した、クラシックカーガレージ認証とは?  | CAR CARE PLUS

“本物の修理”でロードスターのレストアを行う「郷田鈑金」が取得した、クラシックカーガレージ認証とは? 

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“本物の修理”でロードスターのレストアを行う「郷田鈑金」が取得した、クラシックカーガレージ認証とは? 
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  • 画像提供:テュフ・ラインランド・ジャパン株式会社
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クルマを大切に乗り続けているオーナーにとって、数多くの思い出を共にしてきた“愛車”は、何物にも代え難い宝物。

多少エンジンの機嫌が悪くても、バッテリーが言うことを聞かなくても、それはご愛敬。むしろそういった一筋縄ではいかないクルマに愛情を感じるというオーナーは多いのではないだろうか。それ故に、日頃のメンテナンスや修理は、とても重要な問題であるにも関わらず、ショップ選びについては何を基準にしたら良いのか分からないという人が多いのも事実だ。


◆レストアに安心のお墨付き…「クラシックカーガレージ認証」

突然だが、皆さんは「クラシックカーガレージ認証」をご存知だろうか。

2017年12月に自動車メーカー・マツダの初代ロードスターのレストアサービスとそれを行う工場が、世界で初めてクラシックカーガレージ認証を取得した。マツダのレストアサービスは、永く大切にマツダ車を乗り続けられる環境作りを目的とした、レストア事業とパーツ再供給の二つからなるサービス。レストア事業は、マツダがクルマを預かり、オリジナルに近い状態に車をリフレッシュするというもの。メーカーであるマツダ自身がレストアサービスを始めるということで、話題となった。





また2018年6月には輸入車ディーラー・ヤナセのグループ会社であるヤナセオートシステムズが運営する「ヤナセ クラシックカーセンター」もこの認証を取得している。2018年4月5日より営業を開始している同センターは、ヤナセグループが長年にわたり培ってきた経験や、クラシックカーに精通した国内外の取引先などのノウハウ・部品調達力を活用し、最高レベルのレストアサービスを提供する拠点として、ベンツオーナーを中心に支持を集めている。





クラシックカーガレージ認証は、ドイツで145年の歴史を持つ世界的な第三者検査機関、テュフ・ラインランドの日本法人であるテュフ・ラインランド・ジャパン株式会社(以下、テュフ)が発行している認証制度だ。クラシックカーのレストア・修理・整備などを行う工場に対し、11カテゴリー150項目以上の基準に基づき、監査を実施し、クラシックカーとして市場価値の維持、高いレベルで修理やレストアが行われているかを中立的に評価する。

認証を取得した工場は、確かなプロセス・環境で、高い品質レベルのレストア作業を行っていることが証明される。なおテュフが発行する認証は他に「ゴールド」と「プラチナ」の2種類があり、こちらは高度な自動車修理に対応する整備工場に対しての認証となる。今後、ユーザーが整備工場を選ぶ際の基準の一つとなることから、BMW認定の修理工場やヤナセグループの鈑金塗装工場、最近では大阪トヨタ自動車直営の修理工場も認証を取得しており、認証取得の流れは加速していくだろう。

なおクラシックカーガレージ認証は、監査基準のレベルがゴールド認証と同等の位置づけとされている。






◆国内初! 民間の自動車修理工場が「クラシックカーガレージ認証」を取得

これまで国内では自動車メーカーとディーラーの2社だけしか取得していなかったクラシックカーガレージ認証だが、今回初めて独立した民間の整備工場として、長野県岡谷市の「郷田鈑金」(駒場豊社長)が取得。同社で認証式が行われた。





認証式に出席したテュフの栗田隆司氏は、今回の認証発行について「マツダのレストアサービスは、古いクルマを新車の状態に戻すというやり方です。もちろんそれもレストアとしては正解の一つですが、それだけでは今後幅広いカーオーナーのニーズを満たすことはできないでしょう。今回一般の整備工場として初めて郷田鈑金様が認証を取得されたことは、カーオーナーにとって、選択肢が広がるだけではない大きな意義があります」と話した。

続けて同社の駒場豊社長が「最新式のクルマを直せることと合わせて、カーオーナーの思いにできるだけ寄り添えるレストアをしていくことが大事。ロードスターはもちろんだが、これまでの経験からどんな車種でもやれるというのが強み」と述べた。「実際にマツダでは受け付けていないクルマや、パーツのみのレストアにも対応している」という駒場社長の言葉には、メニュー化できないメニューにもしっかりとした形で応えるという“本物の修理”への強い思いが垣間見えた。


◆NAロードスターのレストアに自信

郷田鈑金は、自動車販売・整備・修理を営むプロショップで、今年で創立50周年を迎える。特にマツダのロードスター初期型のNAと二型のNBのレストアを得意とし、これまでにおよそ50台ものロードスターを復元。全国のロードスターファンから信頼が厚く、レストアの相談や依頼が絶えないことでも有名だ。









国内にレストアを行う工場は数多くある。しかし残念ながら、カーオーナーには分からない、いい加減な修理を行っている工場が存在するのも事実だ。その中で第三者検査機関による認証を受けた整備工場の存在は、カーオーナーにとって大きな安心につながる。

レストアをしたいカーオーナーが、安心して工場を選べるようになることで今後、日本のレストア文化がより醸成されていくことに期待したい。
《カーケアプラス編集部@松岡大輔》

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