トヨタ自動車は、11月5日まで東京ビッグサイトで開催中の「ジャパンモビリティショー2023」内キャンピングカーエリアにて、『シエンタ』をベースとした自分で空間をカスタムするクルマ『JUNO』(ジュノ)を出展していた。
JUNOは車両後部のシートを取っ払い、かわりに設置された穴の空いたパネル&フロアと、パーツを組み合わせて自由にカスタムできるインテリアパーツによって構成されている。
このパネルに空いた穴に、インテリアパーツについているアタッチメントをはめ込むことで、自分の好きな位置に簡単に取り付けができる。インテリアパーツ側、棚のような木枠の上部にも同じように穴が空いており、下部あるアタッチメントを差し込めば何段も組みあわせることも可能だ。
つけ外しはまったく力がいらず、女性や子供でも簡単にできるほど。パーツのはめ込みはかなり気持ちよく、レゴのパーツであったり、マインクラフトでブロックを組み合わせているくらいの感覚で自由に車内のアレンジが可能だった。
アイデア次第で、リビングのような配置にしたり、カフェやコワーキングスペースのようなスタイルや全部はずして床にマットを敷けば車中泊も十分可能だ。
トヨタ先進技術開発カンパニー・AD-2プロジェクト長の小林英樹氏に話を伺ったところ、JUNOは車内の女性スタッフたちの意見をもとに、女性が過ごしたくなる部屋を追求しながら開発したそうだ。
コンセプトは"女性でも簡単にカスタムできる、敷居の低いキャンピングカー"として、車中泊やキャンピングカーの入り口になるようなクルマにしたかったという。キャンピングカーとしては珍しい『シエンタ』をベースにしたのも、運転のしやすさを考慮してのこと。どこにでも行ける足として、気軽に持ち出してほしいそう。
JUNOはまだコンセプトモデルのため現状市販予定はなく、まずはお客さんの反応を見てみたいとのこと。
自分好みにアレンジしてもいいし、家族みんなでアイデアを出しながら組み上げるのも面白そうだ。自分で自由にアレンジできるキャンピングカー、ぜひとも実現させてもらいたい、ワクワクするクルマとなっていた。