ついにフェラーリ製作開始! も、突き当たる「100号分」の分厚い壁…フェラーリラジコン制作記 | CAR CARE PLUS

ついにフェラーリ製作開始! も、突き当たる「100号分」の分厚い壁…フェラーリラジコン制作記

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週刊フェラーリ、今回の進捗。完成までいけるのか。
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  • 週刊フェラーリ、水転写シールの貼り付け

ひょんなことから『レスポンス』編集部が入手した「全巻揃ったデアゴスティーニ」。100号に渡って1/7スケールのフェラーリラジコンを、アルバイト編集部員が組み立てていくこの企画。スケールに圧倒された前回はパッケージを並べるだけで終わってしまったが、今回はどこまで進むのか。

◆記念すべき最初の1手は難度高めの「あの作業」

さて、パッケージを並べてニヤニヤするのも楽しいが、やはりプラモとは作ってナンボである。満を持して第1号を開封。今回作るのは「フロントウィング(ディスプレイ用)」だ。このキットは飾って楽しむディスプレイ用ボディと、激しい走行にも耐えられる走行用ボディの2種類があるらしい。

それでは早速製作に取り掛か……ろうとしたのだが。記念すべき最初の工程は「翼端版に水転写シールを貼る」。ご存知の方はご存知と思うが、プラモデルにおいて、スポンサーロゴなどの装飾物はデカール、つまりシールを貼り付けて表現することが多い。シールはシールでもペタペタ貼り付けて終わりというものではなく、水に浸してフィルムを浮かせ、これを対象物に移しかえるタイプのものを使用するのだ。

この水転写、慣れた人には問題ないが、不器用な人々にとっては天敵である。ピンセットを用いた繊細な指先の操作が要求される上、この出来の良し悪しが完成時の見栄えの良さに直結するのだ。失敗は許されない。なお、筆者は案の定失敗してデカールを破いた。1歩目から先が思いやられる。

◆やっぱりデアゴスティーニは「大人の愉しみ」なのか?

ステッカーを貼り付ければ、続いてはフロントウィングの組み立てである。メインパーツにあらかじめ彫られた溝の塗装をサンドペーパーで丁寧に削り、接着剤を塗布し、パーツ同士をくっつけていく。これだけ見ても、第1号から素人的にはかなり高度な作業を要求されていることがお分かりいただけるだろうか。

完成した部品がこちら。マスキングテープは接着剤の固定のために使用している。「あれ? 固定されていない部品がある」。気付いた読者は鋭い。デアゴスティーニは100号揃えて初めて完結する。つまり、1巻で全てのパーツを使うとは限らないのである。「今号で使用しなかったパーツは番号を記入し、ケースなどで保管する」必要があるのだ! 今回は100巻一気に作ろうとしているのでなんとかなるだろうが、実際は何週間も保管するわけで……。果たしてこれを実践できる人がどれほどいるのか。いや、大人ならできるのかもしれない。

◆突き付けられた無謀な挑戦、やる気を上げたDVD

1人では寂しいので、筆者の所属する自動車部の仲間を召喚する。第2号のリアウィング、第3号のヘルメットと、分担できる作業は分担していこうという魂胆だ。とはいえ、慣れない上に意外と不器用な人間の集まりなので、みんな苦戦している。特にデカールを貼るという作業は、なかなかお手本のようにいかない。

第4号まで進めると、付録として「全パーツ図」のポスターが入っていた。開いてみるとかなり、かなーり複雑だ。今更ながら、私たちは「全巻揃ったデアゴスティーニ」を少々なめてかかっていたのかもしれない。ひょっとして、とても無謀な挑戦をしているのでは……。

そんな我々を勇気づけたのは、第2号の付録「スタートアップDVD」だ。1/7スケールのフェラーリ「F2007」が、迫力の走行シーンを披露する。ラジコンが走っているだけの動画と言えばそれまでだが、大変手の込んだ編集で素直に「カッコいい」と思える。この苦労がやがてはこのマシンを走らせるのだと思うと、自然とやる気が出てくる。

DVDを見て大いにモチベーションを高めた一同は、再び制作に戻った。DVD鑑賞で結構時間を使ってしまったことに気がつかないまま……。こんな調子で本当に完成するのか。完成したとして走行することはできるのか。次回に続く。

《中野 龍太》

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