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【カーオーディオ・マニア】コンチネンタルが目指す“革新的なカーオーディオシステム”とは?

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【カーオーディオ・マニア】コンチネンタルが目指す“革新的なカーオーディオシステム”とは?
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カーオーディオマニアにとって、未来に向かう先進技術は気になるところ。ここでは、コンチネンタルが取り組む“カーオーディオの未来”について紹介しよう。

コンチネンタルは、弦楽器の原理をヒントにカーオーディオシステムを作り変えようとしている。従来のラウドスピーカーに代わる、車両の表面材を振動させて音を発生させるアクチュエータを利用した「スピーカーレスオーディオシステム」の開発を進めている。

従来のスピーカー技術に比べ、このスピーカーレスオーディオシステムには多くの利点がある。大幅な軽量化と小型化、消費電力の削減を実現したコンチネンタルのソリューションは、優れた音響特性を実現している。ドイツを拠点とする著名なヴァイオリン製作者であるマーティン・シュルスク(Martin Schleske)などの専門家からも最高評価を得ている。


スピーカーレスオーディオシステムを車両に取り入れるには課題があったという。どのような車種であっても、ドライバーのカーオーディオシステムに対する期待値は高いのが通例。そのため、現在のオーディオシステムの大半は、多チャンネルの3Dサウンドを提供するため多くのスピーカーを必要としている。しかし、デザインの観点では、多数の音源を統合することは容易ではなかった。

「電気自動車の時代になり、自動車メーカーは、車両重量を大幅に削減するとともに、ドライバーと乗員のスペースを確保する革新的ソリューションと技術を必要としています。デザインや音質は一見、このような目標には貢献できないように思えますが、コンチネンタルは車両そのものを楽器として扱います。コンパクトなアクチュエータを使用して適切な表面材を刺激し、自然な3Dサウンドを作り出します。」と、コンチネンタルのインフォテインメント&コネクティビティ事業部長のヨハン・ヒーブル(Johann Hiebl)は述べている。

従来のハイエンド車載オーディオシステムと比較すると、スピーカーレスオーディオはシステムサイズを10倍以上も削減できるだけでなく、システム重量をスピーカー程度に抑えることができる。また、この技術は、ハイエンドセダンから小型電気自動車まで、あらゆる車種に搭載可能だという。


◆楽器としての車両
音波は従来のスピーカーのコアと同様に、小型のアクチュエータによって生成される。これらのトランスデューサ(変換器)は、微小振動を生成する磁石とコイルで構成される。ただし、既存のスピーカーの振動膜の代わりに、車内のさらに大きなコンポーネントと表面材をトランスデューサで刺激して音を放射する。

「ヴァイオリンにたとえるなら、トランスデューサは弓と弦です。表面材をヴァイオリン本体とするなら、トランスデューサの取り付け位置はヴァイオリンのブリッジに相当します」とパトスは説明する。
「Aピラーは高周波数に適していますが、ドアパネルには中程度の周波数を生成するのに適切な特性があります。スピーカーの技術と同様に、低周波を発生させるためにルーフライニングやリアシェルフなどの大きなコンポーネントを使用します」とパトスは説明する。



コンチネンタルのデモ車両では、3つのオーディオチャネルを使用するエントリーレベルの低コストシステム、4-6チャネルを使用するミッドシステム、最大12チャネルを使用するプレミアムソリューションを切り替えることによってシステムを拡張できる。また、フロントシートでさえもサウンドボディとして使用して低音を強化し、後部座席にもこれまでにない新しいオーディオ体験を提供する。このスピーカーレスオーディオシステムでは、有名メーカーのハイエンドスピーカーに匹敵する音響も実現している。


◆機能的なオーディオの可能性

スピーカーレス技術の可能性はカーオーディオだけにとどまらない。ナビゲーションの指示やインジケータなど、ヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)のための音源としても利用できる。オーディオの機能性として、コンチネンタルはスピーカーレスシステムに大きな可能性を見出している。

《カーケアプラス編集部》

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