テスラモーターズジャパンは9月12日、東京ガーデンテラス紀尾井町で、SUV(多目的スポーツ車)『モデルX』を国内で初披露した。同社にとって3車種目の電気自動車で、ニコラ・ヴィレジェ社長は「最も安全で高機能なSUV」と強調した。その最大の特徴は後部座席のドアがファルコンウイングドアで、鳥が翼を広げるように開く。しかも、ミニバンのスライドドアよりも狭い空間で開け閉めでき、車体から30cmのスペースがあれば十分とのこと。また、モデルXは独自のプラットフォームをベースにつくられていて、フロアに組み込まれたバッテリーにより重心が極めて低く、SUVによくある横転リスクが低いという。そのうえ、エンジンがないため、他のSUVと比べ、正面衝突時のエネルギーを吸収するクランプルゾーンが非常に長く設けられているそうだ。そのため、同社ではSUV史上初となる安全性試験の全カテゴリーで5つ星評価を得られると見ている。フル充電時の最長航続距離は542kmで、0-100km/hの加速タイムはなんと3.1秒。最高速度は250km/hだ。そのほか、フロントガラスが運転手の頭の上まで広がり、まるで外にいるような感覚になるそうだ。「スポーティでドライブするのが楽しくなるSUV」とヴィレジェ社長。価格は895万円から。ヴィレジェ社長によると、今注文すると、納車が来年の1月下旬~2月上旬になるとのことだ。