小4息子と挑んだ「はじめてのバイク体験」…3時間でここまで変わる? 親も成長する胸アツの思い出に | CAR CARE PLUS

小4息子と挑んだ「はじめてのバイク体験」…3時間でここまで変わる? 親も成長する胸アツの思い出に

特集記事 コラム
「ヤマハ親子バイク教室」に小4の息子と参加してみた
  • 「ヤマハ親子バイク教室」に小4の息子と参加してみた
  • プログラム終了後に記念撮影。子どもたちは自信に満ちた笑顔。親たちには疲労の色が…
  • ヤマハ親子バイク教室
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バイクメーカーのヤマハ発動機が運営する「YRA(ヤマハ ライディング アカデミー)」の中でも人気なのが「親子バイク教室」だ。バイク好きの親子だけでなく、子どものアクティビティのためにと参加する例も多く、満足度も高いという。今回は、そんな親子バイク教室に小学生の息子と参加。人気の理由を探ってみた。

◆30年以上の歴史を持つヤマハの親子バイク教室

ヤマハの親子バイク教室は1993年に実施した「少年少女モーターサイクルスポーツスクール」を起源とし、すでに30年以上の歴史を持つ。バイクを操る楽しさや爽快感、チャレンジすることによる達成感、交通ルールやマナーを学べること、そして親子で参加することで生まれる信頼感や思い出を体験価値とし、ヤマハが掲げる「感動創造」につなげる取り組みだ。2017年にはキッズデザイン賞 審査委員長特別賞を受賞したほか、2024年度のグッドデザイン賞も受賞している。

ヤマハはYRAとしてライディングのスキルに合わせた様々なプログラムを用意しているが、親子バイク教室だけで年間50回を全国で開催。小中学生、高校生を対象に、「エンジン始動(10分)」「体験(1時間)」「トライコース(3時間)」といったはじめてバイクに触れる子どもに向けたコースから、中級者向けの「サーキットコース(3時間)」や、上級者向けの「アドベンチャーコース(3時間)」といった本格的なコースも用意する。トライコースをクリアして、サーキット、アドベンチャーへとステップアップしていく仕組みだ。

ヤマハ親子バイク教室

保護者にバイクの知識や二輪免許がなくても、YRAインストラクターが丁寧にアドバイスを行い、安心して参加できる。インストラクターには元レーサーも居るので、その実力は折り紙つきだ。また、講習車両のバイクはもちろん、ヘルメットやプロテクターなどの装具もすべて用意されるため、身軽に、かつ気軽に参加できるのも特徴だ。

今回は、小学4年生になった息子と、3時間のトライコースに参加した。会場は東京サマーランドの西駐車場で、参加費は5000円。

筆者はこの親子バイク教室を取材したことがあって、プログラムの内容は把握していたし、「親子で協力して楽しめる」「我が子の成長を間近で見ることができる」といったメリットや、参加した親子の「楽しかった」「良い経験になった」という喜びの声も直接聞いていた。実際、3時間のプログラムの中でどんどんバイクを上手く乗りこなせるようになっていく子どもたちの姿を見ているだけでも、よその子ながら胸が熱くなったし、とても良い取り組みだと感じた。

それが我が子だったらどんな感動が押し寄せるのか…と不安と期待が入り混じりながらの参加となった。

◆「親子」の共同作業、ということ

ヤマハ親子バイク教室

この日は12組の親子が参加。筆者親子は中学年以上のグループに振り分けられた。受付を済ませると、プロテクターやヘルメットのフィッティング。慣れない装備に戸惑いながらも、「ロボットみたい」などと言いながらまんざらでもない様子。まずは簡単な座学として、バイクを安全に乗るための“おやくそく”や、「前を見てまっすぐ走れるようになろう」「ブレーキを正しく使って止まれるようになろう」など、講習のポイントをインストラクターの先生たちから聞く。

準備体操として、ヤマハ社内で毎朝実施しているという「Revストレッチ」で体をほぐす。余談だが、このRevストレッチはバイクに乗る際の準備運動に適した動きを科学的に取り入れているそうなので、ライダーにおすすめだ。やり方はYoutubeで公開されているので気になる方はぜひチェックを。

「Revストレッチ」はバイクに乗る前の準備運動にもオススメ

体操が終わると、早速バイクへ。筆者親子に用意された車両は50ccのキッズバイク『TT-R50』だった。クラッチレバーこそないものの、シフトペダルがあり3段変速が可能な本格的なモデルだ。実車に触れながら、バイクの支え方、エンジンの掛け方、前後ブレーキの掛け方や、乗り込む際に必ず後ろを確認すること、などを教わる。普段乗っている自転車との違いは、その重さとエンジンだ。キッズバイクとはいえ約60kgの車体にふらつきながらも、どうにかバランスを掴んだ様子。まずは親が後ろを支えながら、脚で地面を蹴って進んでみる、というのを何度か繰り返す。

補助輪なしで自転車に乗る練習をしこたまやった当時を思い出した。と同時に、腰への負担が想像以上であること、ガニ股で走るという慣れない運動のせいで酷い筋肉痛になったことも思い起こされた。もう二度と味わうことができない、と思っていた息子の自転車の練習(今回はバイクだが)が再びできることに、喜びを感じつつも身体への負担に対する不安も湧き出てくる。そんな親心とは裏腹に、コツを掴んだ息子はスイスイと速度を上げる。

ヤマハ親子バイク教室
ヤマハ親子バイク教室

次はいよいよエンジンを掛けて、スロットルを開ける動作と、スロットルを戻して減速、前後ブレーキを掛ける、という動作を実践。親は車両の前をおさえながら、まっすぐに子どもの目を見つめ、スロットルを開ける、戻す、ブレーキを掛けることを指示する。進もうとするバイクを押さえつける、所定の位置まで押し戻す、という動作にはそれなりの力が要るが、ここも「子どもが安全に走行するための肝心要」と歯を食いしばる。

手元を見てしまったり、グリップが深いと急発進や急加速になってしまうため、まっすぐ前方を見ること、正しくハンドルバーを握ることを身体で覚えていく。息子の場合は、スロットルの操作にはすぐ慣れたものの、ブレーキの力加減に手こずっていた。特にフットペダルの後輪ブレーキの加減が難しいようで、先生が付きっきりでアドバイスをしてくれていた。「実はそれ、お父さんも苦手なんだよ、だから大丈夫(?)」と心の中でつぶやきながら、丁寧にやさしく教えてくれる先生に感謝しきりだ。

◆まっすぐ向かってくる我が子に胸アツ

ヤマハ親子バイク教室

しっかりとスロットル、ブレーキの操作ができるようになると、いよいよ走行だ。最初は1メートルほどの距離を、親の補助なしで走る。親は子どもの正面で、スタート、減速、ブレーキの合図をおこない、止まりきれない時にはしっかりと受け止める。徐々に3メートル、5メートル、そして10メートルとひとりで走る距離を伸ばしていく。ここまで1時間ちょっとしか経っていないが、もうすでに誰の支えもなしにバイクで走っている。ブレーキはまだ苦手なようだが、スロットルを開けるのには躊躇がなく、減速や加速の合図にも脚をついたりよろけたりすることもなくこなしていく。

手元や足元を見ないように顔を上げて、まっすぐこちらを見つめて向かってくる我が子…こういうのって何年振りだろう、と少し胸が熱くなる。大きくなったなぁ、息子。などと思いに耽るのも束の間、今度は40メートルほどの距離のピストン走行をするため、ゴール地点で我が子を迎えるべく親は走る。

ヤマハ親子バイク教室

これを何度か繰り返すうちに、息が上がり、脚が重くなってくる。日頃の運動不足を嘆いても後の祭りだが、我が子を受け止めるために走った。息子はといえば、スロットルとブレーキの練習をしていた時の難しい表情はなく、まっすぐな瞳には力が入っているものの、ゴールで迎えると笑顔がこぼれた。

「今のどうだった?」「すごいじゃん!ちゃんとまっすぐ走れてたよ」

そんなやりとりをしながらハイタッチ。付きっきりで見てくれた先生からも「ブレーキがちゃんと上手にできたね。安全確認もバッチリできたね」とお褒めの言葉をもらった。この親子バイク教室、丁寧にやさしくアドバイスをしてくれるだけでなく、それが出来た時にはとにかく褒めてくれる。以前、YRAの「大人のバイク教室」に参加した際にもとにかく褒めてもらったという記憶がある。我が子を褒めるのを惜しむことはないが、子どもが他者から褒めてもらうのを見るのは、自分ごと以上に嬉しいものだ。

◆たった3時間で見違えるほどに成長する

ヤマハ親子バイク教室

そうしてピストン走行が終わると、親の仕事もここで終わり。次はオーバルコースを使って、コーナリングの練習だ。完全に親の手を離れ、先生の先導する『トリッカー』の後ろに付いて子どもたちだけで走る。コーナーの前ではしっかり減速して、ゆっくりと曲がってからスロットルを開ける。親たちはもう見守ることしかできず、ぶつかったりしないか、転んだりしないかとやきもきするが、そんな親の心、子知らず、というか何の苦労もなく、どの子たちもとてもスムーズに走り抜けていくのに驚いた。

コーナリング練習が終わるといよいよ目玉イベント、低学年グループとの混合による敷地をめいっぱい使っての隊列走行だ。およそ2時間半の練習の成果を発揮して、子どもたちは皆、のびのびと走行を楽しんでいる様子だった。我が子は相変わらずスロットルを開けるのに躊躇がないせいか、“ブンブブン”と他の子たち以上にエギゾースト音を響かせていたのには笑ってしまったが、上手く車間距離を保ちながら走ることができていた。

ヤマハ親子バイク教室
ヤマハ親子バイク教室

親たちにとってはようやくひと息吐けるタイミングでもあり、子どもたちの成長した姿をじっくりと見つめる時間となる。思い思いに声を掛けたり、スマホのカメラを向け撮影していた。(親の)肉体的にはなかなかの手応えのある3時間だったが、終わってみればあっという間。この短時間で、みるみる成長していく我が子を間近で見ることができるというのは、確かに他では得難い体験かもしれない。いや、親がその過程を見ることがないだけで、子どもたちは常に成長し続けているのだろう。改めてそう気づかせてくれたのが、何よりの収穫だったと言える。

すべてのプログラムを終了した後は、一人づつ先生からの講評とライセンスカードをもらう。「減速、ブレーキもちゃんと出来て、上手に安全に走れたね」とお褒めの言葉。お墨付きをもらったら、次は「サーキットコース」への参加が可能になる。「今度はサーキット、走ってみたい?」そう尋ねると、「そりゃ走るでしょ」とドヤ顔。

講習の最後には先生からの総評。「上手くできたね」とのお言葉にまんざらでもない様子の息子

これまで父がバイクに乗っていてもほとんど関心を示すことはなかったが、自信をつけたことで多少は興味が湧いたようだ。その熱が冷めないうちに、サーキットコースへもチャレンジしてみたい。サーキットコースでは親もバイクに乗って並走できるというので、また違った景色を味わうことができそうだ。

この日学んだことは自転車に乗る際にも役立つことばかり。発進する前に後ろを確認、まっすぐ前を見て走る、ブレーキを掛ける前にしっかり減速…などなど。安全に走るための技術や知識を、言葉だけじゃなく実践として体験できるのはYRAの大きなメリットだ。親子ともに、基本をしっかりおさらいしながら、次のステップに挑みたいと思う。

YRA親子バイク教室は5月以降も6月末までのほぼ毎週末、そして9月末から11月中旬まで開催。会場は茨城(すでに受付終了)、熊本、大阪、京都、静岡、神奈川が予定されている。日にちや会場によって、実施されるコースは異なるので、気になる方はヤマハ発動機公式サイトの「親子バイク教室」ページを要チェックだ。

プログラム終了後に記念撮影。子どもたちは自信に満ちた笑顔。親たちには疲労の色が…

3時間でここまで変わる? 小4息子と挑んだ“はじめてのバイク体験”は、親も成長する胸アツイベントだった

《宮崎壮人》

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