狭い道! 車幅制限2.0mの謎、ここでその数字が?…東京都中野区 | CAR CARE PLUS

狭い道! 車幅制限2.0mの謎、ここでその数字が?…東京都中野区

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中野区道、特別区道24-940・東中野ギンザ通り
  • 中野区道、特別区道24-940・東中野ギンザ通り
  • 画面左右が中野区道、特別区道24-940・東中野ギンザ通り
  • 画面左右が中野区道、特別区道24-940・東中野ギンザ通り
  • 画面手前が中野区道、特別区道24-940・東中野ギンザ通り
  • 画面左右が中野区道、特別区道24-940・東中野ギンザ通り
  • 画面右奥~左手前が中野区道、特別区道24-940・東中野ギンザ通り
  • 画面左右が中野区道、特別区道24-940・東中野ギンザ通り
  • 画面左奥~右手前が中野区道、特別区道24-940・東中野ギンザ通り

ご当地銀座のひとつ、東京都中野区東中野の東中野ギンザ通り。狭い商店街なのだが、入り口に車幅制限の標識はない。標識を立てるほど狭い道ではない、ということのようだ。ところが、横の道から入ろうとすると……?

東京都の世田谷区や杉並区など、特別区の西側外縁地域は、狭い道が多い。関東大震災後と第二次世界大戦後の2度にわたって急速に市街地化が進んだが、都市計画が追いつかず、モータリゼーションの進んでいなかった当時の農道や里道が、線形や道幅をほぼそのままに現代の道路として存続している。

中野区もそんな地域だろう。車幅制限の例を挙げると、1.9mが中野と東中野に、1.8mが弥生町と東中野に、1.7mが本町に、1.6mが中央に、1.5mが東中野にある。ただし、気をつけて見るとわかるように、幅の狭い道のすべてに車幅制限の標識が立っているわけではなく、路上のレアアイテムと言って良い。すれ違いが困難な道路に設置されることが多いようだ。中野警察署はマメに車幅制限の標識を設置している印象。「居住者用車両を除く車両通行止め」標識も立っていて、おそらく狭い道に不用意に進入しないための注意だ。

車幅制限の標識についてちょっと理解しにくいのが、東中野駅西口前から北西に早稲田通りまで、東中野3丁目を抜ける特別区道24-940、別名:東中野ギンザ通りだ。「ギンザ」の表記については、地元商店街の組合の名前は「東中野銀座商店会」、通りのゲートや看板には「ギンザ通り」と複数がある。本稿では現場の表記に従う。

画面右奥~左手前が中野区道、特別区道24-940・東中野ギンザ通り

東中野ギンザ通りの入り口に車幅制限の標識の標識はない。中野区の道路台帳を見ると、狭いところで3.72メートル、制限をかけるなら2.2mか。車幅制限は2.0m以下になると標識を設置することが増えるので、東中野ギンザ通りは標識を建てるほど狭くはない部類だ。もっとも東中野ギンザ通りは見るからに狭い商店街で、3ナンバー以上の車だったら入って行こうとは思わないだろう。

で、不思議なのは、この東中野ギンザ通りと接続するいくつかの道路だ。東中野ギンザ通りよりも狭い道が丁字路(T字路)で接続しており、出口で東中野ギンザ通りに対して車幅制限2.0mがかかっているのだ。東中野ギンザ通り“本線”は無制限なのに? 横道の方も、入り口に車幅制限の標識はない。いずれの道も車幅制限はないのだ。

つまり、曲がり角に車幅制限がかかっている! と、ここまで書いて制限の理由に気がついた。問題は角地の隅切りだ。狭い道路同士が交わる角地は、三角形の形に切り取って道路にするよう法令や条例で定められている。車両が角を曲がりやすくしたり、見通しをよくしたりするためだ。細則はあるが、おおむね2m以上の辺が必要になる。その長さが基準を満たしていない角地なのだろう。だから曲がり角に車幅制限がかかったのだ。法規の制定以前からある古い道だと、往々にしてこのようなことがある。

角を曲がる車体の大きさを制限するなら車幅だけではなく、全長、前後オーバーハング、ホイールベースも考慮すべきだ。ただし実際問題として、車両全幅を2m以下に制限すればいずれの数字も、角を曲がり切れる範囲に収まりそうではある。

車幅制限の意図はわかった。しかし曲がり角における制限なら、逆方向の、ギンザ通りから横道に入る右左折が制限されないのは理屈に合わない。横道は幅が狭いながらも対面通行だ。どうも車幅制限の標識は、“見ればわかるでしょ?”というところには設置されないようなのだ。標識に従って、東中野の狭い路地をすり抜けてきたドライバーが、出口の2.0mの標識を見て、絶望的な表情を浮かべながら、もと来た道をバックしていく……(想像)。



狭い道!都内“最狭”クラスの制限1.5m、対面交通なのだが…東京都江東区
https://response.jp/article/2026/03/22/408978.html

《高木啓》

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