ホンダS500やスバルサンバーなど「選ばれし10台」…ノスタルジック2デイズ 2025 | CAR CARE PLUS

ホンダS500やスバルサンバーなど「選ばれし10台」…ノスタルジック2デイズ 2025

イベント イベントレポート
ノスタルジック2デイズ 2025「選ばれし10台」
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ノスタルジック2デイズ恒例となった今年の「選ばれし10台」は、いずれもノーマルのたたずまいを保ち、それぞれに物語を秘めたクルマばかりだった。

目玉企画のひとつ。主催の芸文社から出版されている『ノスタルジックヒーロー』、『ハチマルヒーロー』両誌で公募し、数ある中から選ばれた10台である(今回は2輪車をプラス)。イベント初日には走行入場とオーナーインタービューなどが行われ、ステージの周りには人垣ができた。

<ホンダ『S500』(1964年)>

ホンダ初の普通乗用車。前年に発表したプロトタイプ『S360』の生産型である。4気筒ツインカムエンジンに4基のCVキャブを装着している。最後の抹消登録の1973年から51年を経て、2024年にナンバー取得して路上復帰を果たした。前オーナーが2000年頃からレストアを始め、その途中の2010年頃から引き継いでレストアしてきた。ウインドウデフレクタートップやバッテリーカバーなどがオーナーのお気に入り。

<マツダ『K360』(1967年)>

かつて東洋工業(現マツダ)が生産・販売していた軽3輪トラック(オート3輪)。実家が牛乳配達をしていた当時を蘇らせるためにオークションサイトで落札。約60年前、オーナーが4歳の頃に兄弟で撮った写真を再現した。車両の幌はストロング牛乳の販売元にロゴマークの使用許可を取って看板屋に依頼、兄弟たちも当時の衣装を揃えて実家と同じ場所で記念写真を撮ることができた。

<スバル『サンバー』(1967年)>

2代目の前期型バン。フロントドアはヒンジが後ろにあって前開き、後ろのドアは普通に後ろ開きになっている。この後、中期型以降はフロントドアが通常の後ろ開きとなる。オーナーは遠方のイベントにもほとんどトラブルなしで自走しており、ミッションとギア比は高速道路を快適に走れる仕様に変更し、セミトラとタコメーターを装着。シート地などは破れもなく当時のままを保っている。

<ロータス『エラン』スプリント(1971年)>

ビッグバルブエンジンを搭載するシリーズ最終モデル。オーナーは2022年のノスタルジック2デイズを見学して以来旧車を探し始めて翌23年にヤフオクで入手。名古屋から東京まで高速道路を自走で持ち帰り、その時の燃費15km/lに驚く。ヘッドカバーのみDIYで鏡面仕上げにした。

<三菱『ミニカ』(1972年)&ホンダ『モンキー』>

4サイクル直列2気筒SOHCエンジンを搭載した3代目のミニカは「スーパーデラックス」。モンキーはシリーズ初の限定版リミテッドモデルのメッキ仕様。2台とも祖父が乗っていたもので、現22歳女性オーナーが20歳の誕生日プレゼントに欲しいとおねだりして譲ってもらった。ミニカは20年ほど家の車庫で眠っていたのを祖父が定年退職後に手間暇かけて途上復帰させた。現オーナーの1歳の娘がこのクルマを運転できる日まで維持するのが目標。ナンバー、塗装、内装などは当時の状態を維持している。モンキーも消耗品以外すべて純正。

<日産『バイオレット』2ドアハードトップ1400デラックス(1973年)>

初代の前期型。日産のメカニックをしていた義父から約20年前に譲り受ける。ボディは追浜工場で使用していた純正塗料で再塗装。内外装も含めて、新車時のオリジナルに忠実な「すっぴん」状態を維持している。

<日産『セドリック』2000SGL-Eエクストラ(1979年)>

4代目の排出ガス規制「NAPS」搭載の最終型4ドアセダン。現オーナーの父が新車で購入。その後父が乗れなくなってしばらく車検が切れた状態だったが復帰。塗装やナンバー、シートカバーなどは当時のまま。サイドバイザーはまだビニールが被っている。泥除けやホイールカバーなどは保存していた純正新品と交換している。

<トヨタ『カローラレビン』GT(1986年)>

AE86型のいわゆるハチロク。37年間大切に維持してきた前オーナーのスピリットを現オーナーが継承し、各部をレストア。ボロボロだったクルマを、出る部品は新品を使ってリフレッシュした。探すのに苦労したのは純正ステアリングと13インチの純正ホイール。毎日乗り、月の走行は約2500キロになるがトラブル知らず。

<日産『スカイライン』4ドアスポーツセダンGTSタイプX(1992年)>

8代目のR32型。後期セダンのみに設定があったグレードで、ボディカラーがサンドベージュ&ブラウン内装の組み合わせ。純正オプションのフルエアロとボッシュ製ツインフォグ。数百台しか生産されておらず、現存台数は極めて少ない。夫婦が知り合ったきっかけが32スカイライン。長男誕生で2ドアから4ドアへ、長女誕生で同車種を増車している。

<スズキ『アルトワークス』RS/Z(1997年)>

4代目。上級グレード「RS/Z」のエンジンは、オールアルミ製直列3気筒DOHC12バルブインタークーラーターボ。免許取得後に父に進められたクルマ。内外装ともに純正を生かしたまとまりのある仕様。黒とシルバーの個性的な2トーンカラーが昔のクルマらしいポイント。内装はシンプルに青で統一し、エンジンのヘッドカバーは手作業で磨き上げた。

<スズキ『蘭』スーパーデラックス(1983年)>

イメージキャラクターとして元キャンディーズの伊藤蘭を起用した原付スクーター。26歳女性オーナーはピンクの着物姿で登場。「前後のカゴがあればたくさん買い物ができちゃう。風防があれば虫も怖くない。セル付きで快適な街乗りができ、燃料タンクの中身をこの目で確認できるのがまた魅力的」とアピールした。

《嶽宮 三郎》

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