米テスラ、1~3月期のEV世界販売4年ぶり減少に「EV需要が鈍化」報道[新聞ウォッチ] | CAR CARE PLUS

米テスラ、1~3月期のEV世界販売4年ぶり減少に「EV需要が鈍化」報道[新聞ウォッチ]

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米カリフォルニアのテスラ販売店
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「ほれ見たことか…」とでも言いたいのだろうか。まるで鬼の首を取ったように寄ってたかっての大はしゃぎぶりである。米電気自動車(EV)最大手テスラが発表した2024年1~3月期の世界販売台数が4年ぶりに前年実績を下回ったことを受け、きょうの各紙も「米国市場におけるEV需要が鈍化した」などと、一斉に報じている。

このうち、読売は「EV販売急ブレーキ」とのタイトルで「世界の2大EVメーカーである米テスラと中国BYDの販売失速が鮮明になっている」と、経済面トップで掲載。それによると、金融引き締めや景気減速の影響で、世界的にEV販売が失速していることが反映。テスラの2024年1~3月期のEV販売台数は、前年同期比9%減の38万6810台。市場予想の平均(約45万台)を下回り、コロナ禍が深刻化した20年4~6月期以来、約4年ぶりに前年同期を割り込んだという。

中国のBYDも1~3月期のEV販売台数は前年同期比13%増の30万114台だったが、伸び率は23年1~3月期(84.8%増)から大きく鈍化。しかも23年10~12月期(52万6409台)からも43%減ったそうだ。

しかも「代わって伸びているのがハイブリッド車(HV)。21年前半は新車販売の4~5%だったが、24年は約8%だった。航続距離の心配がなく、手頃な価格で購入できることが改めて評価されている」とも伝えている。

さらに、日経も「テスラEV二重苦」「中・BYDなど値下げ攻勢、米・充電インフラ整備遅れ」との大見出しで、「EVのけん引役だった米テスラの成長に陰りが出ている」として「米中対立下で電池などのコスト競争でも厳しい状況に立たされている」とも伝えている。

このほか、毎日なども「テスラの株価は4月2日、前日比4.9%安で取引を終えて、年初からの下げ幅は3割を超えた」などと、株価でも苦戦ぶりが鮮明になってきている」ことについても言及している。

2024年4月4日付

●「価格転嫁交渉対応を」経産相、車大手と意見交換(読売・9面)

●テスラ、世界販売4年ぶりに減少、1~3月期米EV需要鈍化(毎日・7面)

●辞任「リニア問題が要因」川勝知事「職業差別」改めて謝罪(産経・22面)

●台湾M7.7地震、傾くビル救助難航、山間部で落石、クルマ損壊(産経・22面)

●新小学1年生の就きたい職業(東京・6面)

●ダイハツ、禊は済んだか、「取引先に罪はない」(日経・2面)

●いすゞEV開発へ逆張り、まずエンジン車で稼ぐ、1.6兆円投資、ディーゼルに重心(日経・15面)

●ホンダの中国販売、3月26%減(日経・15面)

●ガソリン2週連続上昇、店頭174.6円、原油高・円安を転嫁(日経・19面)

《福田俊之》

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