大阪オートメッセ2024は昨年を上回る21万人が足を運んだ。6号BホールではAVカンサイ、カーオーディオクラブ、イングラフ、マリノサウンドと、マイカーライフの有力店が入魂の新しいサウンドカーが集結した。
◆JAGUAR I-PACE by AV カンサイ
天王寺・堺・京都・宝塚と近畿エリアにオーディオ専門店を展開するAVカンサイの最新デモカーがこの赤のジャガーI-PACE。これからの時代を見据えてエコ・静粛性に優れるEV車を選んだ。搭載のコンポーネントはハイレゾ音源を十分に堪能できるシステムを構築。まず目にとまったのがグラウンドゼロのスピーカーだ。広い帯域を受け持つGZPM 80SQ-C(8cmミッドレンジ)を前方ガラス面に向けて装着。反射を利用し、タイムアライメント/位相の調整をシャープに整える。送り出しは多様なソースに対応するプレーヤー機能を備えるGOLDHONEGH-P2 DSP Pro(G2 PRO)を搭載。DAPの接続はもちろんUSB、純正オーディオまで幅広く対応する。同店プロショップの取り付け技術の高さと音調整による成果がここにある。
◆BMW 2 Series GRAN COUPE by カーオーディオクラブ
カーオーディオクラブはハイエンド仕様「accuton®」アキュトンを搭載するデモカーBMW 2 グランクーペを披露した。このスピーカーはホームオーディオで名を馳せるティール&パートナーによる傑作で振動板にAl2O3セラミック、CVDダイヤモンドなどの硬い膜材料とアルミニウムを組み合わせることで低歪み、過渡特性に優れており他社とは一線を画す音質を奏でる。カー用として作られておりツイーター、ミッドレンジ、ミッドバスの3ウェイの総額はなんと248万6千円也。ユニットのポテンシャルを引き出すため、AUDIO WAVE Aspire Pro V2とBLAX X2000を使い精緻に追い込んでいる。送り出しはソニー・NW-WM1Z mkllとリゾルトDSP M-DSP構成だ。調整力と取り付け技術により音場がフロントウィンドーに広がり、切れ味がよく逞しい音。
◆BMW M8 Competition by イングラフ
青森・八戸にオーディオ専門店を構えるイングラフはBMW M8 Competitionを選んでリーズナブルなシステムを提案。同車は純正機能と既存のスピーカーをそのままにしてハイクオリティサウンドの領域へと誘ってくれる。導入スピーカーはBLAMでドア、センター、シート下にウーファー、リアスピーカーほか、リアラゲッジに25cmサブウーファーを搭載し最低域を補う。DSPは audison FOZA AFM12.4bit(12chの内蔵アンプ機)を使用。またB-CONユニットの装着によりスマホやDAPの使い勝手を高めている。総じて大掛かりなカスタマイズではなく、車両売却時に復元できるように配慮を施している。DSP/内蔵アンプ型一体機の使用によりスマートなシステムデザインを実現し総額は約60数万円ほど。DAP再生はだけでなく、純正オーディオも高音質で楽しめる。
◆Mercedes Bentz GLB by マリノサウンド
マリノサウンドは常設デモカー、メルセデス・ベンツ GLBのシステムを刷新。新鋭ブランド AUNE (アウネ)のGTS1(デジタルプレーヤー)とGTC-1(クロックジェネレーター)を導入する。なおDSPはRESOLUT・X8-DSP(アンプ内蔵モデル_近日発売)だ。これらの組み合わせにより高音質再生はもちろん、定位に優れたアキュレートな音場を実現している。スピーカーはモレルの最上級の構成でスプリーモ ビッコロll、イレイトカーボンMM3、ミッドバスに38thアニバーサリーL.E MW6を使ったフロント3ウェイに25cmのサブウーファーULTIMO Ti 104を一発リアラゲッジ床にビルトイン。ハイレゾ再生に威力を発揮するAUNEの組み合わせはダイナミックかつ端正な音を放つ。もちろんDAPの使用ほか、純正オーディオもクリアな音質で楽しめる。
◆AUDI RS3 by AV カンサイ
AVカンサイ製作、グレーのAUDI RS3デモカーは、ケーブルメーカーのサエクコマース/SAECとコラボ。最上級グレードのRCAケーブル、スピーカーケーブルの使用により、質感の向上、音場感をより高みへとを追求。機器間を結ぶケーブルは正確な伝送はもちろん、ノイズを軽減する重要な役目も担っているという。搭載のスピーカーはモレルでELATE CORBONでまとめ、さらにスーパーツイーターを追加(BLAM TS20MG35HR)。マルチドライブするパワーアンプ類はARC AUDIOの名機、4100SE-Trad、4200SE-Trad、2300SE-Tradをセレクトした。核となるデジタルシグナプロセッサーはRESOLT T M-DSPだ。DSPの各機能を見定めて、長年培った音チューニングの技術により音場定位、エネルギーバランスを整え、ソースの音源をナチュラルに解き放ち、繊細な表現力は流石で、さまざまな音楽ジャンルに対応する音創りの深さが感じられた。